「ヒューマンミステリー?」追憶 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ヒューマンミステリー?
降旗康男監督が時々若い俳優をつかって撮る作品群がある。「赤い月」しかり「憑神」しかり。
本作もその一環ではあるが、上記2作と違うのはオリジナルということだ。
25年前の因縁から現代まで、主人公たちのたどった道のりをかいつまんで追うことになる。
ただ、この映画はどこへ向かって行くのだろう。結局、それはわからずじまいであった。
事の真相が明らかになったとき、登場人物のひとりが「なんだそれ」とつぶやく。それは憤りから出た言葉なのだが、観ている我々にはまさに「なんだそれ」という真相であった。
殺人事件をからませないで描くこともできたのではないか。そうすると、もっと人間を見つめることができたのではないか。
100分弱の上映時間が長く感じた。
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