「何がかわからないが心に引っかかる」イレブン・ミニッツ くろかわポタリング研究所さんの映画レビュー(感想・評価)
何がかわからないが心に引っかかる
劇場公開の頃に気になってたけど行けなかった作品を自宅のテレビで鑑賞。
午後5時からの11分間、いろんな人物の動きを切り替えて見せます。監視カメラのモニターが関係ない風景を断片的に映すように。
いくつかのストーリーが同時並行で進むのですが、いずれのストーリーも単純で取るに足りないもの。しかし、それぞれの映像を、観客がイラッと来るような見せ方をする事でクライマックスにストレスの頂点が来るようにできています。
悲劇の群像劇と言えばそれまでだけど、そこに至るまでの映像の試みというか遊び方が斬新。決して「見てよかった」との観後感はありませんが、しばらく喉に引っかかった小骨のように心から離れなくなりそうです。
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