「群像劇は好き。」イレブン・ミニッツ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
群像劇は好き。
ここのところ娯楽作一辺倒だったので、たまには作家性の強い映画ということで、本作である。
ある日の夕方5時からの11分間を描く。まさに群像劇で、だからこそ観たわけだが、群像劇に何か理屈や理念はたぶん必要ないのだが、なにせ、イエジー・スコリモフスキの作品である。何かを読み取ろうとするのもあながち間違ったことではないだろう。
だが、人は日常を生きていて、なんの関係もないと思われた人々がふとしたきっかけで関わりをもってしまう。
その不可思議が群像劇の肝かもしれない。
僕が大好きな「マグノリア」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)をもっとシャープにしたといってもいいだろうか。
スコリモフスキはかなりの大ベテラン。新作があるならまた観てみたい。
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