「残尿感あり」イイネ!イイネ!イイネ! 男爵さんの映画レビュー(感想・評価)
残尿感あり
話の主線は良いと思う。
漢江ツイストの世界を実写化したようなお話。
ただ、話の流れの過程が実に中途半端。
まずCKBメンバーの使い方が中途半端すぎる。
なぜかいつも団体行動をしていて、なぜかいつもガレージにいて、お風呂に入るときも帽子とサングラスを外さず、まるで子供のような立ち振る舞いで、追っ手の前に立派なアメ車で立ちはだかり剣さんを助けに入る。
…のに!ただそれだけ。
ここまで個性的に描いているのに、印象が薄い。
派手なデコレーションのケーキを食べたら味が全くしなかったような。
剣さんの周りをたくさんの「おじさんの妖精」がうろついてるような。
ヤ●ザ映画とファンタジー映画を掛け算せずに割ってしまった感じ。
金子賢も、最初から最後までキ●ガイヤ●ザで描いてればよかったのに、なぜか最期は何故か不憫なキャラに大変身を遂げる。
でもよく考えて!思い出して!
あいつ、人の土地を奪うのに家に火をつけて燃やしたんだぞ?!
カミソリに歯磨き粉つけて、部下の口の中ズタズタにしたんだぞ?!
そもそも、遊園地の資金源、クスリだぞ?!
トニー君だってそれで逮捕されたのに!
たとえばあの広、金子賢を根っからのキ●ガイヤ●ザキャラにしておいて、CKBメンバーがヤ●ザと金子賢から剣さんと韓国の女の子を逃がすために、それぞれの楽器を使って大乱闘する〜!みたいな演出だったら、面白かったのに。
みんな死なない程度に。笑
う〜ん、残尿感。
韓国の女の子も、剣さんが韓国まで追いかけて行ったのに、国に帰った途端、早速彼氏を作ってて、あろうことか剣さんからもらったハンカチで彼氏の口を拭っていちゃついているという。
なんとも軽薄で、嫌な女という印象に。
まあ、正直ファンはメンバーが大スクリーンに出てくるだけで嬉しいものだ。
演奏シーンもあるし。
「映画」としては本当に中途半端で残念。
ファンサービスとしては良く出来てるのかな。
この映画で一番良い味出してたのはDJロッキーだったと個人的には思う次第。