Viva!公務員のレビュー・感想・評価
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【終身雇用の公務員の座に安住していたイタリア男が、政府が公務員削減に乗り出した事により世界各地に飛ばされ、様々な経験をしたことで成長する姿をコミカルに描いた作品。】
ー イタリアの公務員って、そんなに色んな恩恵を受けていたのかなと思った作品。 公務員の職にしがみつく男の悲喜劇を描きながら、その男の成長をコミカルに描いた作品でもある。- ■ケッコは幼い頃から夢だった公務員になり、何不自由ない独身貴族生活を満喫していた。 しかし、政府が公務員削減に乗り出したため、ケッコもその対象となってしまう。 リストラ担当のシローニ部長(女性である。)はケッコを辞めさせるべく、彼をあらゆる僻地に異動させる。 ◆感想<Caution!内容に触れています。> ・お笑いの中に、社会風刺をさり気無く描いた作品である。 ー 2017年当時の年イタリアの公務員って、そんなに安穏とした生活を送っていたのかな・・。- ・ケッコが最初に飛ばされた土地。それはナント北極。だが、そこには魅力的な女性、ヴァレリナが居て・・。 ー お熱を上げるケッコ。- ・だが、休暇時にヴァレリナの家に行くと、彼女が赴任した先で愛した男性の子供が三人居る。 ー この辺りの描き方も、子供達の人種や宗教がバラバラながらも、それを普通に受け入れているヴァレリナの器の大きさと、ゲッコの器の小ささを、何気なく描いているのである。- ・リストラ担当のシローニ部長も、上手くリストラ出来ないと、自身がリストラ対象になる悲喜劇。確かに、イタリアは当時も今も財政的に破綻している。 ー 今作が本国でヒットした影の理由であろう。- <今作は、経済破綻しつつある、イタリアの中で比較的安定した職業である公務員の職に固執する男が、リストラを狙いとして各地に異動させられる中で、真の愛する女性と幸福に出会う様を描く、成長物語である。 お笑い作品であるが、結構深いな、と思った作品でもある。>
伊ってどんな国なんだろうって調べたくなった(笑。
こうまでして、しがみつきたいのか公務員に(^0^*。って言うか、 突き刺さるような風刺に笑ってしまった。 伊も我が国も公務員ってほぼ同じなんですねって書いちゃあ不味いか(笑ごめん。 サクサク進んで主人公も憎めなくて、ラストはすこぶる良い出来! しかし、伊ってどんな国なんだろうって調べたくなった(笑。
イタリアンブラックユーモア万歳!
公務員への風刺が凄いw。公務員の方は見ない方がいいかとw。 イタリアの公務員の様子が、私の日本の公務員に抱いているイメージと近かったので、随所で笑えたけれど、ここまでネタにできてヒットした背景にはリーマンショックがあったのかもしれないなと思った。 イタリアや主人公の奥さんの出身地ノルウェーの生活、国民性もうまく捉えられていて、笑える所は随所でネタにしてあり、また主人公のめげなさ加減に呆れるやら尊敬するやらもあり、終始気楽に楽しめてよかった。
あまりに「イタリア」で楽しく笑えました!!
多分どこの国にも、公務員は安定していて仕事してないよね的なジョークが沢山あって、ドイツもそうなのでイタリアもそうなんでしょう。ただ、ドイツと違うのは!が、ゾロゾロあって(公務員と限らない!!)本当に笑えました。例えば以下: ブーブークラクション鳴らす、前後ぶつけながらの縦列駐車、交通規則守らない、コネ命、イタリア料理に対する思い入れ強すぎ、ママ大好き、家族が一番、異性にはとにかく色仕掛けでアプローチ!、外見や服装はすごく大事、電話とテレビが異常に好き、大声でのお喋り大好き、時間厳守という概念なし、ストライキは日常茶飯事、などなど。 でも、スローフード、オーガニック食品、アグリツーリズモに取りかかった最初の国はイタリア!それが本当に不思議。とにかく、よくわからなくて面白い国です。 音楽は内容にピッタリ!最初に流れていたのは、有名なFelicita`「幸福」。このコロナの時代、イタリアがまず一番に大変だったけれど、彼らなら乗り越えられる!多分、私たちも、と思いたい。 ケッコがランペドゥーザにとばされて、難民受け入れの仕事をすることになり、子どもにサッカーさせて決めているのはジョーク。こういう場面を何気なく入れているのには、胸が刺さった。何のかんの言いながら、イタリアの人は難民を受け入れる懐の深さがあるから。
世界のことが知りたくなった
南欧(イタリア)と北欧(ノルウェー)の文化や社会システムの圧倒的な違いが良く分かり、大変面白い作品でした。イタリアの保守的な家族制度、マザコンマインド、経済的に不安定なところは嫌ですが、気候の良さや食べ物の美味しさはイタリアが良いですよね。逆に、民主的な社会システムは素晴らしいけど、気候が良くないノルウェー。どちらにしても、一長一短。ちなみに日本ってどこが良いんだろう。食とお風呂? 日本でケッコみたいな労働者がいたら、『図々しい』と陰口を叩かれそうですが、日本人もあれぐらい図太い神経があったら、過労死なんて少なくなりそうですよね。それに、ケッコはどんな場所でも上手くやっていける前向きさと自己中さがあります。私が洋画を好んで鑑賞するのは、日本の生真面目さと同調圧力から、束の間だけでも解放されたいからです。だから、少しは他文化=ケッコを見習ってみたいと思います(袋叩きにあいそう)。 イタリアの公務員と一般企業の優遇度の違いが良く分からないので、今度調べてみようと思います。鑑賞し終わった後に色々と調べたくなるのが、私にとって良い映画です。
おもろ!
イタリアの公務員の優遇(国家経済悪化の元凶と言われているが)を、痛烈に揶揄した作品。ではあるけど、最高に面白い。 人間の性みたいなものを笑い飛ばしていて、「あるある」「気持ちは分かる」というのが満載。日本で言えば、関西のお笑いみたい。
アタマで考えなくても自然に笑える、アルアル設定。
原題、"Quo vado?"はラテン語で、"オレはどこへ行く?"というイタリアのコメディ映画。高い失業率と財政赤字の中で働く公務員を揶揄した、シチュエーションコメディである。 2015年公開で、初日に700万ユーロ(9億円)というイタリア国内興行記録を作った。当時ちょうどナンバーワンだった「スター・ウォーズ フォースの覚醒」(2015)を引きずり下ろし、SWが3週間で作った記録を初日から3日で達成したモンスターヒット作品。 そんなヒット作なのに、2年遅れの日本公開というのは推して知るべし。主演が日本では無名のイタリア・ローカルなコメディアンだから。 その俳優は人気コメディアン、ケッコ・ザローネ(Checco Zalone)。コメディアン兼シンガー・ソング・ライターであり、アーティストとして活動するときは本名のルカ・メディチ名で、ヒット曲も多く持つ。本作はストーリー原案・脚本・音楽もルカ名で書き下ろしている、マルチなエンテーテイナーである。 日本では初公開となるが、すでに主演4作目。役名も芸名そのまんま"ケッコ"なので、いかに国民的タレントであるかがわかる。日本なら大昔、"ハナ肇とクレージーキャッツ"の植木等が、映画の中でも"サラリーマン・植木"だったような。 幼少のころから、親の教えで終身雇用の公務員に憧れ、その夢をかなえた男が、国家政策のリストラの対象になってしまったことから起きるドタバタ劇だ。 それでもケッコは公務員の職にしがみつく。リストラ担当の女性幹部は、ケッコを退職に追い込むため、へき地へと次々と異動させるが、どんな状況、どんな場所でも幸運を拾ってしまう強靭な適応力。しまいには北極圏の研究所へ。こんどはそこで人生のパートナーを見つけてしまう。イジメられても負けない、やっかいな公務員だ。 "公務員の人生は、安定的"というイメージが正しいかどうかは、近年では疑わしいが、それでも自営業より"国に守られた立場"という羨望に近い目は、どの国でもある。その感覚をブラックジョークを交えて仕上げている。 日本にも通じるアルアル設定で、アタマで考えなくても自然に笑える。公の権利の行使も道義的にはアウトなアイデアがいっぱい。もちろんイタリア人しかわからないニュアンスや、時事的な芸能ネタもあるが、そこはスルーしても問題ない。ぜんぶ分かれば、SWより面白いわけだ。 (2017/5/28/ヒューマントラストシネマ有楽町/シネスコ/字幕:関口英子)
(期待しすぎか)作品に深さがなかったかな
イタリア人にしか判らない「ブラック(ユーモア)」もあったんだろう。 出だしの「ハンコ」の場面は笑えた。どこの国の公務員も同じような ものかと感じた。シローニの次々と攻めてくる手当攻撃。色んな国に 追いやられながらも順応するケッコ。話の運び方も良かった。言葉の壁も おかまいなし。ケッコの両親も大変。最後は目頭が熱くはなったのだが。 しかし、何か引っかかる。イタリア人の気質というのか。能天気な所は、 好きにはなれなかった。
笑える。いいなぁ、公務員
生活の安定を求めて公務員になった男性が、リストラの対象になったことから巻き起こる騒動を描いたコメディ。 いやぁ、良いですね(笑)。公務員たるもの、こうこなきゃ(笑)。ケッコは、左遷先のどこでも、強かに生き延びるすべを見つけ出してしまいます。 ちなみに、ケッコは、イタリアのみならず、北極まで行かされています。 結末も、最近は、オープンエンディングが流行って居たり、あるいは、ヨーロッパ映画は必ずしもハッピーエンディングでは無かったりするんですが、この作品は、まぁ、良いところに落ち着いたんじゃないでしょうか。 イタリア・コンテンポラリー映画祭で、観客賞を受賞。その他、イタリア・映画記者協会賞とナストロ・ダルジェント賞もでは最優秀プロデューサー賞を受賞するなど、いくつかの賞を受賞しています。 クスリと笑いたくて見に行ったのですが、目的は果たせたようです。
イタリアーノ!
不景気な中、公務員でいられさえすれば万々歳!絶対にやめるものかというドタバタ風刺作品。 テンポが良くて軽妙だけど下ネタが多くハズレも多いし、唸らせてくれる様な笑いは皆無。ストーリーの核も大したものじゃない。 何も考えないで暇潰しに軽くみるには良いのかなというところ。
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