マネーモンスターのレビュー・感想・評価
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ちょっと悲しくなる。
実話な訳ではないんだけど、「この映画は実話ではないけど、
少しはジョージ・クルーニーを襲った男の人と似たようなことが
現実でも起きてるのかな」…と考えてしまって、
フクザツな気持ちになりながら観てしまった映画。
ラストが悲しすぎる。
それなりに楽しめます
目まぐるしい展開。 よく出来たエンタテインメントでした。 気になったのはジョージクルーニーが、 いまいち三枚目に なりきれていない気がしました。 TVショーの司会なんだから、ダンスとかもっと 下手くそでもイイと思う。 「あなた話は得意よね?!」 「あなたにしか出来ないわ!」 ー素敵な言葉でした。 「クオーツ」 ー勉強してみようと思います。
リアルタイム ムービー
リアルタイムの事件報道。8億ドルの行方は投資に疎い自分にはよくわからなかったけど、詐欺したのだけはわかった。 ジョージクルーニーとジュリアロバーツのベテラン俳優同士のあうんの呼吸がいいね。
ありえない話だけど・・
ジョージクルーニー、最初は嫌味なキャスターが、映画がおわるころにはいい人に。 ジュリア・ロバーツ、久々にみたけど、昔大好きだったから、少し違和感が。 99%の金持ちが儲ける株。その株操作情報の放送で人生が狂う貧乏人。15ドル以下で非正規で働くTVをハイジャックする容疑者。 現実にはありえないけど、現在の不正義を少しあらわしている。 最後に幸せってなんだろうと考えさせられる。 久々にあたって行った試写会、隣の人がタバコ臭がひどく最悪でした。
1%が儲かるシステムを吹っ飛ばせ!?
僕は会社を辞めた後、しばらく株のデイトレードにハマっていた時期がある。 1年目は散々な結果だった。なけなしの貯金は半分まで減った。 いろいろガチャガチャやってみて、自己流の勝ちパターンを見つけた。 それ以後「現状維持」だけはできるようになった。 株式投資をやってみて、わかったことが一つだけある。 株は「ギャンブル」であるということだ。 「資産運用」などという「美辞麗句」に惑わされてはいけない。 もう一度言う。 株はまぎれもなく「ギャンブル」そのものなのだ。 パチンコやスロットなどより、もっともっとタチが悪いのだ。 僕のような個人投資家は、業界用語で「ゴミ投資家」と呼ばれている。 日本の株式を操っているのは、ご承知の通り、巨大な海外の機関投資家である。 決して日本の投資家たちではない。 僕は毎日、毎朝、株式相場が始まる前に、パソコン画面で各銘柄(会社の株をこう呼びます)の値動きや「板情報」と呼ばれる、その株の「売り」と「買い」の予約状況をチェックしていた。 朝9時前、市場はまだ開いていない。 しかしなぜか開始時間前から「買い」が殺到している銘柄がある。 不思議に思って、その会社の直近のニュースと四季報をチェックする。 さらにはチャート(株価の値動きを示す折れ線グラフ)を調べる。 おかしいぞ!? 「買い」を判断できる材料が何も見つからない。どうみたって「クズ株」だ。 9時。株式市場が開く。 途端にその銘柄は「ストップ高」!! 「買い」が殺到しすぎて値段がつかないのである。 その日の市場が閉まり、午後4時半ごろ。 異常な「買い」があった会社からニュースリリース発表。 その内容は、例えば「大規模リストラ決定」「工場撤退」いい場合は「特許申請」など。 会社の病巣を切り取ってしまえば「会社という患者」は快復する。 今後良くなる見込みが出てくる。 株取引の世界においては、従業員が安心して働ける環境など「戯れ言」である。 だから、ネガティブな情報でも、市場は好感度を持って、素早く反応する。 ではなぜ、この銘柄、この会社に、朝一番「買い」が殺到していたのか? 誰も知りえないはずの内部情報は、いったい誰が掴んだのか? これを「インサイダー取引」でない、と断言する勇気は僕にはない。 誰かが情報をリークしたのだろう。 こんな例は、もうウンザリするほど毎日起こっている。 僕のようなアマチュア株トレーダーでも、こんな株式市場の現象は、何度も経験しているはずだ。 株式市場でうまく儲けるコツは、いかに有力な情報をいち早くつかむか! それに尽きるのだ。 その情報を得るためには、有力な人脈のネットワークが必要だ。 素人投資家、一般人に、そんなネットワークや情報など望めない。 僕たちは、村上ファンドでもなければ、ホリエモンでもない。 情報が欲しければ、それに見合った巨額のアドバンス(前渡金)を準備しなければならないだろう。 そして今日も、我々ゴミ投資家の「なけなしの金」を株のプロたちが、ゴッソリかっさらって行く。 株式市場は、金持ちがさらに金持ちになるシステムの一つなのだ。 愚痴っぽい、長い前置きになってしまった。本当に申し訳ない。 さて、本作は、株情報番組「マネーモンスター」を見て株を買い、全財産を失ってしまった若者が自暴自棄になり、爆弾を持ってテレビ局に侵入。生放送中の当番組を乗っ取る、というお話。 テレビキャメラは、犯行の一部始終をリアルタイムで放送する。 これは犯人の要求なのだ。 ジョージ・クルーニー演じる主人公、リー・ゲイツ。 彼はこの「マネー・モンスター」という番組の、人気パーソナリティーだ。 犯人カイルは、ゲイツに爆弾入りのチョッキを着用させた。 彼の手は起爆スイッチを押し続けている。 カイルが指を離せば爆発する仕掛けだ。 その瞬間、キャスター、スタッフもろとも、スタジオは吹っ飛ぶ。 こうして、彼ら番組スタッフは、運命共同体にさせられてしまう。 もちろん警察の特殊部隊も動いた。 狙撃班がスタジオにこっそり侵入。犯人カイル、そして、ゲイツのチョッキに付けられた起爆用受信機をねらう。 警察幹部は特殊部隊の隊長に問いただす。 「生存率は?」 「まあ、80%ってとこです」 「低いな」 スタジオを仕切るのは、現場の女性ディレクター、パティ(ジュリア・ロバーツ)。 ゲイツはイヤホンをつけている。 ディレクターのパティは、犯人カイルに気づかれないよう、イヤホンでゲイツに指示を出す。 「犯人に話しかけて。時間をかせいで!!」 「マネーモンスター」は、司会者ゲイツの軽妙なトークが売りだ。エンターテイメントとして、番組を楽しませる工夫も盛りだくさん。 退屈な株情報番組ではない。 番組自体を1つの「ショー」として成り立たせている。 この番組が、高視聴率を稼いで、放送を続けてこられたのは、キャスターである、ゲイツの人気、番組構成、演出の面白さ。 何より重要なのは、ゲイツの情報の信頼性だったのだ。 だから一般ピープルは、パーソナリティーのゲイツを信じて、株を売買するのだ。 犯人カイルも、それを信じた。そして全財産を失った。 人気キャスター、ゲイツが勧めた銘柄は、なぜ大暴落したのか? なぜ怪しい値動きをしたのか? さて、犯人カイルはピストルを持っている。 もう一つの手には起爆装置。いつ爆発してもおかしくはない。 そんな緊迫した状況下、ディレクターのパティは、暴落した原因を探るべく、その会社幹部へ直撃取材をするよう、スタッフに指示を出す。 やがて取材班は、その会社のCEOが暴落の当日、不審な行動をしている、という情報をキャッチする……。 本作、ジョディ・フォスター監督の緊迫感溢れる演出、これはいいねぇ~。 キャスティングも秀逸。 軽妙洒脱なトークを操る人気キャスターに、ジョージ・クルーニーを据えたのは悪くない、というか大正解だろう。 ジュリア・ロバーツのディレクター姿も凛々しい。 アカデミー賞俳優たちの演技は、それはもう、ケチのつけようがない。 そんな中、僕が特に注目したのは犯人の若者カイル。 演じるのは、イギリス人の俳優、ジャック・オコンネル。若干25歳。 犯人ではあるのだけれど、思わず、応援、感情移入したくなるような、そんな演技の持って行き方がいいね。とても切迫感があった。 本作は「株」なんて特に興味がない、株の知識なんてない、という方にも十分楽しめる。もちろん株の基礎知識があれば、面白さは何十倍にもなる。 もう十分にお金を持っているはずなのに、それでも、さらに儲けようとする 「マネー」に取り憑かれた「モンスター」たち。 いまや株の売買は、優秀なコンピュータソフトによって、1,000分の1秒単位で「売り」と「買い」をこなしてしまうと言われている。 そうして巨人たちは「利ざやを稼ぐ」 また、そのような電子取引によって、市場が大変な混乱に陥ることもある。 こんなソフトを開発し、あるいはそれを購入して、利用できるのは巨大資本だけなのだ。 巨大な資本を持つ者だけが、より巨大で「おいしい」利益を享受できるのだ。 とり残されたのは、まさに99%の一般人たち。 もし巨人たちのシステムがクラッシュして、市場が大混乱に陥れば、実体経済へも影響は免れない。 長期的に見れば、景気さえも左右する。 そして景気後退の波に直撃されるのは、何の罪もない、一般市民だ。 悪くすれば職を失うだろう。 リーマンショックのとき、どれだけの人が、家を手放し、ホームレスになったか? 社会の底辺で最も弱く、市場とは何の関わりもない人たちが、最も深刻な被害を受けるのだ。 本作の中で、犯人の言動に、親近感を抱きはじめる視聴者、一般人たち。 彼らの眼差しを映し出すハンディカムの映像。 こんな「暴走するマネー主義」への異議申し立て、一般人の心を代弁したジョディ・フォスター監督に拍手を送りたい。 なお、参考までに、マネー資本主義に疑問を呈した マイケル・ムーア監督の「キャピタリズム マネーは踊る」 また、マーケットは「成長し続けることが前提」という「幻想」は「そんなの、おかしいんじゃない?」と素朴な疑問を呈した 「シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人」 もオススメしておきたい。
恋人の方が怖い。
あさイチはおろか、まさかの5時夢出演!とまでなった
ジョディの監督作品なので興味津々となったが、内容に
目新しさはない。別段に感じるのは、何て情けない男達!
といった描き方で、出てくる奴ほとんどがバカアホ状態。
ジョジクルはわざとあんなダンス魅せてるなぁと面白か
ったが、ジュリロバの演出手腕にまんまと役を奪われて
犯人に肩入れする始末。そして犯人!あそこまで恋人に
こき下ろされて^^;ガックリ肩を落とすさまなど…あぁ。
サスペンスなのかい?これ。と思いながらも内外からの
金融操作を皮肉る点などはさすが。しかしテンポが悪い。
95分の素晴らしい短時間上映でも中弛みしてしまうのは
もう何も出ません。となってしまった脚本の悪さなのか。
せっかく日本まで宣伝にやってきたのだから、もう少し
いつものジョディ節(ドラマ)を効かせてほしかったなぁ。
(あんなところから投げちゃって撃たれる同僚とかねぇ^^;)
至極の96分
何となく時間が合ったので観てみましたが、終始テンポ良く緊張感を保ちながら楽しめました。 詳しくはないので、良くわからない部分も序盤はありましたが、そこも話の流れに上手く差し込まれていたように感じます。
スピーディーな演出
一見社会派サスペンスのようで、実は近未来SF的なスリラーだった。
実態の見えないマネーゲームと、何でもエンターテイメントにしてしまうショービジネスが高じていくと、あながち起き得るのでは?と思わせるところが近未来SF的。
荒唐無稽さとリアリズムが良いバランスで配合されていて、展開もスピーディー。
キャラクターに裏がなく、単純明快。
ヒーローを作らず、シチュエーションで楽しませる演出。
交渉人の役立たずさ、犯人の恋人が説得どころか罵倒してコケ落とすところなど、ユーモアも忘れていない。
事件収束後の視聴者たちの描写が、少しヒニクっぽい。
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