「リアルタイム・サスペンス」マネーモンスター odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルタイム・サスペンス
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ありそうでなかったスタジオジャックもの、人々の関心の高い株価操作を題材に真相究明が生放送で進んでゆくからテレビの視聴者同様目が離せなくなる。
ジャックされる経済番組はCNBCの「Mad Money」を意識しているようだ、テレビ番組の軽薄さも皮肉が効いている、キャスターの懸命な命乞いに株が上がるどころか下がったのは受けた。
株価に動きがあれば瞬時に反応するプログラミングが差益を競い合っているのは今や常識だから暴落がソフトのバグというのも違和感がない、思い込みをうまく利用したプロットだ。
スタジオを飛び出して中継に変る展開も面白い、テレビ・メディアのいじり方を知り尽くしている、絶対的ボスの筈のプロデユーサーをコケにしてカメラマンをヒーローにするところも仲間内には大うけだったろう。相手役のジュリア・ロバーツはジョージ・クルーニーの希望だったようだが相変わらず名コンビ、ジョディ・フォスターが監督というのも驚いた。適度にユーモアもあり時代にマッチしたリアルタイム・サスペンス、面白かった。
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