劇場公開日 2016年10月1日

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「「不完全だから諦めない。」 大切な感情が生む、奇跡の力。」CUTIE HONEY TEARS 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0「不完全だから諦めない。」 大切な感情が生む、奇跡の力。

2016年10月24日
PCから投稿

悲しい

単純

興奮

【賛否両論チェック】
賛:“感情”を持ち、孤独な戦いを続けるヒロインが、志を同じくするジャーナリストと出逢い、支配層への戦いを挑む姿が、痛快であり印象的。人間の心の在り方を考えさせられる。
否:設定や展開等、ツッコミどころを上げるとキリがない。

 非情なAIが支配する世界で、唯一感情を持つAIとして逃亡を続ける主人公と、彼女を探し続けるジャーナリストの青年。そんな凹凸コンビにも思える2人が、歪んだ世界を変えるべく支配者に戦いに挑んでいく姿に、胸を打つものがあります。
 同時に、人間が持つ“感情”の力にも、改めて気づかされます。タイトルにある「TEARS」にも、意味があるのがステキですね。
 そもそもの設定や、急すぎる展開、あまりにもあっけないラスト等、ツッコミ始めるとキリがありませんが、それをいうのは野暮かも知れません。新しい時代の新しいヒロインとして、注目したい作品です。

映画コーディネーター・門倉カド