「悪徳警官も結局は捨て駒」トリプル9 裏切りのコード odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
悪徳警官も結局は捨て駒
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トリプル9は警官殺害事件の警察内の通報コードと言っているがジョージア州ではシグナル63が使われるそうだ、999は別のスピリチュアルな意味を含ませているのでしょう。
銀行強盗シーンは撮り方がリアル、盗難時を想定して現金に発色ガスが仕込まれていて強盗団が混乱するなんてシーンは初めて見ました。
アクションはハードで見応えあるのですが、ストーリーは正義の不在のような犯罪映画、エロ・グロシーンもちりばめてB級の匂いもしますがよくできた部類でしょう。
ただ、ロシアンマフィアが出てくるなら警察とギャング団の正面からのぶつかり合いかと期待したが犯罪集団の裏物語でちょっと外された感じ、悪徳警官物語かと思いましたが彼らも所詮、捨て駒でしたね。
冒頭から照明を消して黒人の顔を映すのは監督の嫌がらせかと思ったり、登場人物がどれも似通って見えてしまうのは年のせいかと思ったが画面を凝視させるための細工、作風のようにも思えます。悪徳警官ものと言えばLA警察が本場だが今回はアトランタ、南部は犯罪都市らしいが警察がこれでは踏んだり蹴ったり、皮肉を込めた社会派の面も描いているのかしらね。
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