追撃者のレビュー・感想・評価
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パチンコ玉は銃よりも強し
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アメリカ南西部の砂漠。ガイドをしている青年ベンは、狩猟が趣味の富豪マディックを案内。
狩猟中、誤って人を射殺。通報しようとするベンに対し、買収してもみ消そうとするマディック。
断られた事から、マディックの態度が豹変。服や靴を脱がされたベンは、マディックの銃口が執拗に狙う中、灼熱の砂漠を逃げ惑う…。
原作小説は賞も受賞し、マイケル・ダグラスが惚れ込んで映画化。
人間の狂気、傲慢、極限状態のサバイバル、第一級のサスペンス・スリラーを狙ったのだろうが、特筆すべき点が見当たらないB級サスペンス・スリラー。
ゾッとするほどの人の恐ろしさが充分に描けているとは言い難く、イカれたサイコ野郎。“人間狩り”が見所なのだろうが、それ以下でも以上でもなく。
刺すような砂漠の太陽に延々照らされ、身体は赤くなり、ふらふらの脱水状態で命危うし。追撃の目を逃れ、執拗に追い続け、それなりにスリルはあるが、全体的に単調。
僅かな水にようやくありつき、ある武器を手に入れ、闇夜に紛れて反撃。
銃より強かったのは、パチンコ玉だった!
何だか、呆気なく…。
保安官に突き出されるも、買収されており、迎えのヘリに乗って逃げおおせる。
何処までも金にものを言わせた傲慢な野郎で、このまま終わっても良かったのだが、ラストシーンは要らなかった気がする。
俺様から逃げる事は出来ないと復讐しにやってくるも、思わぬ人物によって返り討ち…。
結局この富豪、しつこいのか、間抜けなのか…。
マイケル・ダグラスが本作に惚れ込んだ理由が分からず。もっと違う傑作になる筈だった…?
ジェレミー・アーバインは追撃と灼熱のW攻撃、お疲れ様でした。
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