劇場公開日 2016年6月4日

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「父と息子の悲しい物語」王の運命(さだめ) 歴史を変えた八日間 Noriko's Film Reviewsさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0父と息子の悲しい物語

2024年12月26日
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鑑賞方法:映画館

李氏朝鮮第21代王英祖と、
息子 荘献世子(死後、思悼世子と呼ばれる)の物語。

ちなみに、荘献世子(思悼世子)の息子が
李祘(イサン)、のちの第22代王正祖で、
この時代の話では、
映画にもドラマにも、よく扱われています。

李祘(イサン)を主人公にしたものは
たくさん見かけるけれど、
その父である荘献世子(思悼世子)を
主人公にしたものは、
今まで見た記憶がありません。

英祖が荘献世子(思悼世子)を米櫃の中に閉じ込め、
死に至らしめたいう史実について、
到底理解されず、
朝鮮時代にまつわるエピソードの中でも、
大きな謎でした。

しかしこの映画を見て、
その謎が解けたような気がします。

どんな経緯で、どんな背景があって、
二人はどんな気持ちでいたのか。

キャスティングは、英祖にソンガンホ、
荘献世子(思悼世子)にユアインという、
これは期待せずにはいられない二人。

二人とも、期待通り、
期待以上に凄みある演技で、
英祖、荘献世子(思悼世子)、
それぞれの思いに引き込まれました。

この映画を見ていて思ったのは、
王と世子以前に、
父と息子の物語なんだということ。

どこの父親が息子を死に至らしめて、
平気でいられるでしょうか。

Noriko's Film Reviews