「演技巧者なのは見もの」王の運命(さだめ) 歴史を変えた八日間 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
演技巧者なのは見もの
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王朝史上最大の謎と言われてる米びつ事件でしたっけ。
実の父が血迷ったのでもなく、
数日も目の届くところに
息子を閉じこめた箱を置いてじわじわと
死に追いやった異常性。
この映画では、
息子は理想に燃えてたものの鼻っ柱を折られ
ヤケになって自堕落、謀反へ、の流れ。
一方父親は理想とする息子像と
現実との乖離が受け入れがたく、
息子を排除する方へと突き進む。
どちらかが、途中段階で嘘でもいいから
謝りなりしておけば最大の悲劇に至らなかったものを
ある意味この親子は決して頭を下げないという
意地っばり過ぎりところが
そっくりの性質。
悲劇はなるべくして起きたと言えるかもしれない。
謎に包まれてる事件を親子の問題と捉え、
その2人の心象を描いたのはよいアプローチ。
出演者もみな演技巧者と知られる人ばかりで、
心のひだを演じ切っている。
しかし正直エンタメとして楽しいかどうか。
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