「まさに『恨』。「礼節」と「人」の間のわかりあえない感情」王の運命(さだめ) 歴史を変えた八日間 ぶっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに『恨』。「礼節」と「人」の間のわかりあえない感情
なぜか涙が出てくる。
王という立場上、親としてよりも王としての愛情を注ぐ親。
王子という立場上、芸の才や生き様そのままを認めてもらえず、
王の愛を受け入れられずに自身がわからなくなり壊れていく子。
才があり、世の渡り方をも知りながら、父への孝情を忘れない孫。
親子の想いが通じ合わない辛さを感じさせる。
国の「礼節」と「人」のどちらに重きをおくか、
わかっていたとしても、
立場もあり王と子は受け入れ合えず強い憤りが起こる。
まさしく韓国でいわれる『恨』
誰のせいでもない、誰にもぶつけることのできない、悔しい感情。
父と子の解けなかった『恨』を解くかのような孫のラストシーンに、慰められる。
観終わったあとのナントもいえない、感情。
これが『恨』なのか。
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