ウィッチのレビュー・感想・評価
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罪とは
ヒステリックで盲目的なまでに信心深く、事あるごとに執拗なまでに神に頼り祈る人々が嫌いだ…
正直ただの雰囲気ダークホラーだと舐めてかかってたけど、ストーリーがちゃんと面白かった。
最後に何か解決やスッキリはしないが、不吉な出来事が淡々と でもテンポ良く起こって最高に気持ち悪い結末へ繋がる。
トマシンにわりと感情移入できたのも良かった。
降りかかる受難を自分のことのように感じられ、両親や双子に本気で腹が立つ。
ケイレブの絶命までの祈りのシーンとラストの魔女達による全裸キャンプファイヤー&トマシンの笑いが脳裏に焼き付いて離れない。
地獄愛でも全裸キャンプファイヤーしてたけど、狂ったように踊る人々に炎のコントラストも相まって恐怖倍増なんだよね…
視覚的な描写は抑えめだけど最低限のショッキングなシーンは写してちゃんと気持ち悪く不快で怖さを感じる。
ずっと薄暗くBGMと効果音がやたらめったら恐怖を煽るのには少し辟易とするけど。
人間の嫌なところと悪魔や魔女のオカルト的な嫌なところ どちらも堪能できて、心の重くなる展開ばかり襲ってくる映画だった。私は好き。
バロック絵画のような美しい世界観。
信仰の諍いにより村を追放され、人里離れた荒地で暮らす7人の家族。
その過酷な自給自足の生活の中で続く熱い信仰。
信仰が強ければ強いほど、その影に潜む者の姿が…
最近のコケ脅しのおばけ屋敷物とは違い、17世紀のバロック絵画のように重々しくリアリティのある美しい世界観。
一歩間違えるとグリム童話的になりがちな所を、 消える乳飲児・双子・黒羊・斧を振るう父・エキセントリックな母、等… クラッシックホラーのエッセンスが至る所に散りばめられており、上質なホラー感に酔いしれました。
そして、魔女伝説として…『サスペリア』『インフェルノ』『ローズマリーの赤ちゃん』『キャリー』等に繋がって行く様な感覚がとても良かった。
また主演のアニヤ・テイラー=ジョイが瑞々しくミステリアスで、本作初監督となったロバート・エガース監督の今後の作品がとても楽しみです。
うさぎ
信仰心は強いが異端として村にいられず、荒れ地で5人の子供と暮らす夫婦。
ある日長女が末の赤ん坊をあやしている際に突然赤ん坊が姿を消したところから始まり、様々な綾が重なって長女が魔女であると疑われて行く話。
序盤から様々なことが起こるものの、まったりした空気感とチープな描写で眠くなる。
雨の晩の件から話は動き始め、この辺の展開や出来事は嫌いじゃないけど、結局意外なことはなくオチのみどころは描写だけ。
魔女という実際にはいるはずのないものが題材だし確かにホラーではあるのだけれど、サスペンス性や禍々しさのある話ではなく、特に刺さるものはなかった。
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