「「雑音」」栄光のランナー 1936ベルリン sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
「雑音」
J・C・オーエンスは、大学のラリーコーチの指導で陸上の才能を伸ばし、1936ベルンオリンピックを目指す。学内、国内で人種差別が当たり前だったが、ナチス政権も黒人、ユダヤ人の出場を歓迎しなかった。アメリカオリンピック組織委員会ブランデージ会長は、国内を説得しオリンピック参加に向け画策する。一方、ナチスはレニ・リーフェンシュタールに記録映画の監督を依頼。
周囲の「雑音」から、コーチの声だけを聴く演出が印象的。敵味方双方から、出場するなと言われ悩むオーエンスだったが、差別や政策を受け止め結果を出す様が驚きでした。ルッツ・ロング選手のふるまいも称賛です。
見応えも感動もあり良い映画と思いますが、目立たない。原題も邦題も、イマイチだからか。
無口な父オーエンスの「それで少しでも変化が起きると?」が良いです。
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