「スポーツと政治…」栄光のランナー 1936ベルリン ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
スポーツと政治…
クリックして本文を読む
最近ではロシアによるウクライナ侵攻を受け、北京パラリンピックでロシアとベラルーシ選手の出場停止があるが、未だに論争あるテーマ。前半はジェーシーの大学でのコーチとの交流や、フィアンセとの関係を描くが、後半ではナチスによるベルリンオリンピックの政治利用がある中で、アメリカ参加の是非や、参加決定後もユダヤ人、黒人への排斥が色濃く残るストーリーが描かれる。ブランデージとナチスの密約疑惑やリーフェンシュタールの記録映画など興味深かった。中でもドイツ人ロング選手との交流はまさにこれこそオリンピック精神言うべきもので爽やかだっただけに、彼のその後の人生が何とも切ない。4つの金メダルを獲得した帰国後も、ホテル正面からの入場を断られたり、ホワイトハウスからの声明がなかったりと、アメリカ国内でも相当人種差別が酷かったことが覗える。様々な困難に立ち向かった点を除いたとしても、25年も彼の記録が破られなかったことはアスリートとしての偉大さを物語っていた。
コメントする