「暴力による報復は新たな暴力を生む…。 でもそんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!ハイ、おっ…💣💥💥」エンド・オブ・キングダム たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
暴力による報復は新たな暴力を生む…。 でもそんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!ハイ、おっ…💣💥💥
最強のシークレットサービス、マイク・バニングが合衆国大統領の為にテロリストと戦うポリティカル・アクション映画、『エンド・オブ』シリーズの第2作。
突然死したイギリス首相の葬儀のため、各国の代表が集まったロンドンで同時多発テロが発生。
アメリカのアッシャー大統領と、彼の護衛をしていたマイク・バニングもそのテロに巻き込まれてしまう…。
○キャスト
マイク・バニング…ジェラルド・バトラー(兼製作)。
アラン・トランブル副大統領…モーガン・フリーマン。
ベンジャミン・アッシャー大統領…アーロン・エッカート。
最恐のシークレットサービスと、最凶運のアメリカ大統領再び!
こいつらのいるところ、必ずテロリストが現れる。
今度の舞台は同盟国イギリスの首都、ロンドン🇬🇧
今回も徹底した人命軽視は健在。
ザ・午後ロー感はそのままに、狂人マイク・バニングの戦いを再び目の当たりにする事が出来る。
やはり制作陣もマイク・バニングの異常な凶暴性について認識していたようで、今回は彼の狂気が若干コメディ的に扱われている。
😈「オラ!!モクザイボコー」
😱「グォォォォォォ…。」
🇺🇸「えぇ…(ドン引き)😨。人が窒息死するの初めて見たわ…。」
☺️「ナイフが無かったもので。」
😈「おら!兄貴に元気な声を聴かせてやりな!ナイフグリグリ~🗡」
😱「ギャァァァァァ〜!!!」
🇺🇸「えぇ…(ドン引き)😨。そんなんする必要あった?」
😊「いえ。無いです。」
ここには大爆笑🤣
またまた緊急対策本部の責任者となったモーガン・フリーマン(副大統領に出世👏)の、「おいおい、またかよ…👴🏾」的なやれやれ顔とか、とにかくなんか笑えるシーンがたくさんあって、前回よりも明るい気持ちで楽しめる作品だった。
基本的には舞台がホワイトハウスからロンドンになっただけで、構造はほとんど全部一緒。
敵方のテロリストの動機が家族の復讐だったり、大統領が拉致られてボコられたり、マイクが単独潜入したり…。
ただの焼き直しやんけ、という批判の声が上がるかも知れないが、こういうジャンル映画においてパターンって大事だと思うのよね。
前回も感じた事なんだけど、このシリーズってすごくTVゲームっぽい。今回はそれがより強く感じられた。
倒した敵から武器を回収すると言う描写や、限定されたマップ内での銃撃戦などは非常にゲーム的。
特に、マイク・バニングが細長い通路を銃撃しながら進んでいく様をワンカット長回しで見せる、後半の見せ場でもあるシークエンスは完全に「コール オブ デューティ」シリーズなどのFPSを意識している。
90'sっぽい荒唐無稽でマッチョイズムに満ちた作品だが、こういうアクション描写は現代的にアップデートされている。
家族の復讐というのが、敵方のテロリストの動機。
つまり今回の大事件は、西側諸国の暴力に端を発しているという見方も出来る。
暴力による報復は更なる暴力を生むだけだ…、と言うメッセージが込められているのかと思いきや、最終的にはアメリカさんがトンデモない暴力を使って敵の首領をぶっ殺す。だからそれが良く無いんだって…。
と言う事で、本作のテーマは「暴力は良く無い😠」ではなく、「アメリカ最強!🗽」。
イギリスが舞台なのに、前回よりもアメリカアゲが凄いというのはこれ如何に?
この映画の主役権製作、ジェラルド・バトラーがスコットランド人だと言うのが、本作で一番の笑いどころなのかも知れない。
「アメリカは1,000年後も無くならない!!」
うぉー!
U・S・A!!
U・S・A!!
凄いアメリカ贔屓な映画だけど、今回も普通に楽しめましたー♪
ただ、はじまりから終わりまで、一本の線のようにスマートなストーリー展開をみせていた前作に比べると、ちょっと散らかっている印象も受けた。
特にイギリス諜報部の扱いが…うーん。
いきなり出てきたお助けキャラ的なお姉さんもなんか唐突過ぎたし、裏切り者がどうたらこうたらも適当に描き過ぎ。
派手さはあるものの、シナリオは前作よりもかなり劣ると感じました。
まあ本シリーズにおいて、そこはそれほど重要では無いんだけど。
子供も出来て、少しは丸くなるのかと思いきや今回もマッドな活躍を見せてくれたマイク。
次回は一体何と闘うのか!?
そして、アメリカはどうなってしまうのか!?
気に…は別にならないけど、次も観てみよーっと。