劇場公開日 2016年9月3日

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「フィクションで良かったこんな裏世界」ディアスポリス DIRTY YELLOW BOYS 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0 フィクションで良かったこんな裏世界

2025年12月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

東京で暮らす密入国外国人から成る組織が存在する。通称“裏都庁”。
彼らだけの行政や金融機関、警察も。
“ディアスポリス”と呼ばれる異邦警察に属する国籍不明の刑事。
裏都庁で起こる事件や問題に奔走する…。

東京の知られざる裏世界や異邦人たちによる無国籍ムード漂うハードボイルドやノワールを期待出来そうなのに、こうも素材を活かせない作品も珍しい。
原作漫画やTVドラマを見てない事もあるかもしれないが、にしても話も展開もぐだぐだ。
裏都庁の風俗嬢殺人事件をきっかけに、ディアスポリスの久保塚、アジア人犯罪組織“ダーティイエローボーイズ”の周と林、ヤクザらが入り乱れる。
各々一体何をしたいのかもいまいちよく分からず。アクションは元より、捜査もスリルも抗争劇も何も盛り上がらない。
熊切監督、松田翔太、須賀健太ら実力あるスタッフ/キャストも気合いだけの空回り。

途中で見るの止めようかと思ったくらい、つまらない作品を見た。
色んな意味で、これ(こんな裏世界)がフィクションで良かったと思う。

近大
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