ふたりの桃源郷のレビュー・感想・評価

おじいさんがおばあさんの髪を切ってあげるシーンがとても好きです。
歳をとって段々体力がおとろえていく二人を見るのは苦しかったですが、この親にしてこの子ありと思える娘夫婦の立派さに何度も涙しました。

人はみな、故郷を想う。本当の生き甲斐は、TVを観るより、行動をする。そんな一本。

予告編観て涙が出そうになり、凄く期待して本編を観に行った。

予告編以上の感動は無かった。

仏教では、生きることを苦しみだという。その「四苦」の中の、老いること、病むこと、そして死ぬことが、この作品では描かれている。
それらは確かに苦しみではあるけれど、「山」があることで、じいちゃんとばあちゃんと家族の人たちは、明らかに「救われて」いる。
たぶん人間には「ふるさと」が必要なのであって、そこは、「生まれた場所」とは限らなくて、「自然のある場所」であるべきなのだと思う。

これはたまりませんな。
涙腺崩壊でした。
親のことや、自分たちの老後のことを考えるいい機会になりました。

ブレない生き方と言うのは、きっとこんな生き方なを言うのでしょう。老夫婦と家族の交流を見ると、この親にして、この人たちがいるんだなと実感します。ドキュメンタリー映画として、出色の出来だと思います。これから見る方はハンカチを忘れずに。見終わった後は、きっと人に勧めたくなります。

監督という役職があるので全くの演出なしとは信じてないけど、こういうの見ると本当のお話にはかなわないと思ってしまいます。