聖の青春のレビュー・感想・評価
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将棋が好きだから良くて好きだから物足りない。
将棋が好きなので楽しかったですし、逆に将棋が好きなのでもっと将棋がみたかったです。物足りない。
途中の鳥とか…んんん…。
猫はわかります。
本屋も…まぁ…。
東出さんの演技が今迄の中で1番よかった気がします。普段気になる身長差で苦戦するカットも将棋という部分で気になりませんでした。東出さんすごく好きなんですけど今迄演技がうーんと気になることが多く(そこも好き笑)今回ぴったりハマってたかなと思います。途中似ていて笑ってしまいました。
松山さんの役作りは本当にすごいですね、予想していた1.5倍ふくよかでした。病気的に。うーん、役者って、すごい。
他にも周りの俳優さんたちがすごくよかったです。画、最高でした。
アンケートの部分、コンピュータが人間を…というところ、有名な話ですが、ファンとしては羽生さんのものも出して欲しかったですね。
65点
誰でもそのうち死ぬんだけど
まずは、役者さんが皆素晴らしい。
デスノートの時はひっどいなと思っていましたが東出さんも良かったです。
んで、演出に関して冗長な間と取るとか空気感と取るかで大分印象が違うと思います。
村山の心情に思いを馳せる時間、と言ったら良いか、所々はいる間が人によっては退屈に感じるかも、とは思いました。
内容に関してはどう生きてどう死ぬかというテーマを持った作品かと思います。
強烈に生きた村山の人生を追う中で、ある程度生きて自分が死ぬって言う感覚がある大人には感じる所がきっと有ります。
言いたい事を言い、好きに酒を飲み、将棋に死んだ村山は人生を妥協し程々に生きている世の大半の人、それもきっと勝負に生きてみたい少年だった人達には眩しく映るかも知れません。
もっと賢く生きれば良いのにと感じた人もいたかも知れません。
才能があって健康な羽生の存在に人生の理不尽を思うかも知れません。
見終わった時に、ふと自分の生き方について考えてしまう様なテーマ性を持った、映画、というよりは村山の生き様であったな、と感じました。
中年男性が見るには良い映画だったと思います。
ライバル
松ケンと東出くん素晴らしい。
最後の対局、あと一手で勝利というとこで痛恨のミスをおかした聖って、ここは事実なのだろあか?だとしたら勝ったとて羽生の悔しさは計り知れないものだろう。
筒井道隆は若い頃との見た目のギャップに驚いた。演技は若い頃のイメージを残しつつ味のある演技。あとリリー・フランキーの歯にこびりついたヤニ最高。
キャスト最高
主役も脇役もみんな良かった。
欲をいうと師匠や仲間との信頼関係をもっともっと見たかった。
爪や髪を切らない事にこだわりを持って生きていたのに羽生対局の前に自分で切ってしまうとか、“7六角”と打ってしまった場面で羽生が目に涙を浮かべてしまったのが色々と感じられて良かった。
魂の作品
原作を読んでの鑑賞。
師匠の森さんも「村山聖に久々に会えた気がする」と仰ってましたが、私生活から対局に渡り、細かい仕草、雰囲気、村山聖さんかと想えるくらい素晴らしく体現されてました。お陰でより一層、村山聖さんを知ることが出来ました。近い将来、確実に訪れる死、普段の体調の心配、対局の重圧と他の棋士より遥かに沢山の重圧と闘っていた。恐らく他の事はストレートに話す村山聖さんも、この想い、苦しみだけは誰にも打ち明けない、若しくは誰に、どう話して良いか最後まで判らなかったんだと思います。酒場での態度がそう現されてますね。あれだけ髪や爪を切る事を拒んでたのに、髪を切り、爪を切り、対局に向かう。間近に迫る死期を心に感じたシーン、目頭が熱くなります。
希望を言えば、村山聖さんは普段は気さくでみんなにとても好かれていたシーンや、羽生さんとは実は食堂では、村山聖さんが得意の冗談で羽生さんを笑わせていたシーン、亡くなる前に最後に会った棋士が羽生だったシーン等、もっと盛り込んで戴きたかったけど、ここまで等身大の村山聖さんを現してくれたことに感謝です。
いまさら自滅型青春ものではあるまい
松山ケンイチが20キロも増量役作りで挑んた『聖の青春』。
1990年代、将棋界に現れた怪童・村山聖(松山ケンイチ)。
彼の目標は、天才・羽生善治(東出昌大)を倒して、名人位を得ること。
しかし、幼い頃からネフローゼ症候群を患い、そのうち、膀胱がんも発症し、彼の戦いは盤上だけではなかった・・・
というハナシで、実話を基にしている。
村山聖本人の映像は観たことがあるが、たしかに松山ケンイチが演じる姿は、よく似ている。
輪をかけて、東出昌大演じる羽生善治は、そっくりである。
が映画は、そっくりショーであってはならない。
似ている/似ていない、は映画の一要素。
重要なのは、主人公の行動にどれだけ心を揺り動かされるか。
残念ながら、本作では心が揺り動かされなかった。
どうにも、自滅型のキャラクターに感情移入できない。
当然、自己投影もできず、同情もできなかった。
巻頭から、観ていて腰が引けてしまった。
七段昇給の祝賀(逆に言えば、御礼)パーティに、少女漫画に夢中で遅刻し、世話を焼いてくれる師匠を(冗句といえど)壇上から貶す。
そんな、青年に対して好感が抱けるはずがない。
いくら大病を抱えているといえども、それは免罪符ではない、と思う。
ストイックな羽生に対して、自由奔放・傍若無人・無礼欠礼であっては勝てるはずもなく、羽生との最後の対局でも、外野雀が積み手を読み切っているにもかかわらずの落手(悪い指し手)であった。
あっけない自滅。
閉塞感が充満している現在に、こんな自滅型の青春をみせられても、気が滅入ってしまう。
実際、滅入ってしまった。
それに、名人になろうという動機もほとんど描かれず、ただ闇雲な目標に見えてしまうのもガッカリだ。
ノンフィクションの原作には、映画の不満点はもっときちんと書かれているのだろうとは思うが、まぁ、映画は映画だ。
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