劇場公開日 2016年11月19日

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「死への前向きな言葉と死へ悲痛の言葉の対比が心に刺さる」聖の青春 myaa1969さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5死への前向きな言葉と死へ悲痛の言葉の対比が心に刺さる

2020年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

21世紀、人生30年を待たずして病に逝った自分の15日前に広島で生を授かる天才棋士の物語。1歳年下の対羽生善治、通算6勝7敗。幼い頃から病魔とも闘い、最期は抗癌剤も放射線治療も脳に悪影響と拒否、挙句は手術の麻酔も抵抗するという対局者に絶対に負けたくないと魂を擦り減らしていく。『この病気にならなければ、将棋には出会わなかった』の死への前向きな言葉と『・・でも死ぬまでに一度でいいから女を抱いてみたかったな』という死へ悲痛の言葉の対比が心に刺さる。

masayoshi/uchida