「タイトルの意味は観ないとわからない」WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズ リューさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの意味は観ないとわからない
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青春モノならではの高揚感、焦燥感、EDMのレイヴ感もあり、なかなかよくまとまっていたと思う。
「兄弟って気安く呼ぶな」「今兄弟って言ったか?」
主人公の、兄弟同然の親友たちが度々口にするセリフ。
危ない誘惑も多い日常の中で、彼らは他人との距離をうまく保とうとする。主人公はいつも表情をあまり崩さず、ひたむきに、冷静に生きようとする。けれどもたとえ兄弟であっても、喧嘩したり、道を違えたりする。結局何も変えられない、1人でしかいられない、そう思わされる出来事もある。
でも彼は音楽を鳴らす。その時オーディエンスをアゲる=オーディエンスと繋がる、には? 仲間との思い出や、自分の原点をさらけ出した音楽でオーディエンスがアガるとき、たぶんそれを成功させることができる。いつか這い上がれるの? こんなことしてていいのか? 同じ焦燥感を抱えた孤独な人たち。気安く兄弟なんて言えない。でも他人ではない。同じ思いでアガるなら、僕ら、友達だろう。
タイトルはシャイな彼らのそういうメッセージなのではないかと思いました。
ジメジメせずにあのラストへ持っていけてるのが素晴らしい。最後の曲、こうなるんだろうなとは読めたけれど、それでもよかった。
音楽っていいよなあ。
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