ポッピンQのレビュー・感想・評価
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この3月に卒業を控える中学や高校生におすすめの青春ストーリー
駅の改札でタッチで時の谷へとばされてしまった主人公たちが不思議世界で冒険するお話。
ダンスで世界を救うのはちょっとどうかとは思うのですが…王道な展開でよくまとまっていて気軽に楽しめます。
なんといっても、ゆるふわ衣装とちびっこいポッピン族のキャラたちがかわいいですよ。
一見冒険ものなのですが、それぞれに悩みを抱えた5人の女の子が出会い、卒業をを控える思春期のまっただなかで、もがき、ぶつかり合い、絆を育みながら成長していく青春ストーリーです。
「君の名」や「聲の形」と比べると年齢の低い層、絞られた層、ターゲットは8~18才くらいの女の子になるのかなぁ。
とくに、この3月に中学や高校を卒業する子たちに観てもらいたいですね。
あと思春期や卒業のころを思い出したいおとな達にも!
よく考えてみるとジョージ・ルーカス監督の「アメリカン・グラフィティ」に通ずるものあった作品でした。
60周年記念作品とハードルあげてる割には評価は高くなかったですが、思ったより楽しめました。
【注意】エンドロール後に続きがあるので最後まで席をたたないこと
人によって好き嫌いが大きく分かれそう
物語の設定は面白いし、キャラも魅力的だし、テーマみたいなものも何となく伝わってきて感動した。でも、どうしても一つ一つの場面で深く入り込めない。映画でこの尺でやる作品じゃなかったような、何か勿体ないような。
無理矢理物語の世界観を受け入れさせてるような。頑張って理解してついていったので楽しめたけど。
キャラの心情とか何故ダンスがこの作品の核を担ってるのかとかもっと深く知りたかったかなあ。
もやもやしたままエンドロールを観てたけど、その後の展開には驚きました。
普段こういうアニメ観ないのでモーションキャプチャというものを知らず、凄い技術だとびっくりしました。ダンスシーンの踊り方にそれぞれ個性が出てる感じがして良かったです。
よく練り上げられた東堂いづみ
おじゃ魔女どれみやプリキュアでおなじみの東堂いづみ作品。正直に言うと東堂いづみの雰囲気に慣れ親しんでいる人以外はあまり楽しめないかもしれない。
東堂いづみの雰囲気とは、少女の青春(友情・葛藤・成長・勝利など)を前面に押し出したものだ。これが慣れていないと結構きつい。さっさと謝れよとか反省しろよとか、観ていてイライラする人がちょいちょいいる。悲しいことに。
とにかく、そういう人を選ぶ作品であることは間違いない。
じゃあ、自分はどうだったか?楽しめました。割かし丁寧なプロローグ、ポップでかわいらしいポッピン族、かわいいキャラデザ、キレッキレのダンス。前半がおじゃ魔女で後半がプリキュアといったところか。「ダンスフォーメーション」からのプリキュア感は中々のもの。
じゃあ、なぜ☆3なのか。いやー、面白かったとは思うんだけど、色々と唐突すぎるかな…。少女たちが仲良くなる過程だったり、自分の後悔や悩みを乗り越える過程だったりがあまり描かれているようには見えない。ちょっと言い合いになったら仲良くなってて、ダンスがうまくなったら精神的に成長したことになってて……。悪いやつもなんか突然出てきたし。
もったいないな、もったいないなと強く感じた。40分のOVAを3話構成で出してくれると、少女たちの心理描写をもうちょっと詳細に描けてよかっただろうにと思った。やりたいことはよくわかったし、あらすじ自体はよかったので、もっと各キャラクターが映えてくれれば…!
まあ、やりたいことがわかったのは自分が東堂いづみファンだからだと思わないこともない。
東映アニメ60年の好い所取りを狙ったかな
雰囲気のあるポスターデザインをみて面白いかもと思ったので試写会に応募し、当選した次第。
当選してから知ったのは、異世界に迷い込んだ少女たちが、ダンスで世界を救うというハナシ。
むむむ、そんなハナシだったのかぁ・・・
高知・桂浜にある中学に通う小湊伊純(こみなと いすみ)は卒業間近の陸上部員。
秋の大会の短距離走で同級生に負け、悔しい思いをした。
両親は、間もなく東京に引っ越す。
悔しい思いを残したまま、東京などには行けない伊純は、ふとしたことから「時の谷」という異世界に迷い込んでしまう。
その「時の谷」では、「時の欠片」なるものが粉々になり、司る時に異変を来していた・・・
というハナシは、その後、伊純と同じ中学女子が異世界に迷い込み、一丸となって「時の欠片」を集め、ダンスによって「時」を修復する羽目となる、と展開する。
まぁ、ひとことでいえば、バカげたハナシ。
なんだけれども、意外と面白い。
面白く感じられた要素を取り出してみると、
1.卒業間近の中学女子→成人するための通過儀礼
2.異世界で司られる「時」→一見、自由になりそうな「時」は、非可逆的で、安易に過去は変えられない
3.異世界→一見、子どものおもちゃ(ぬいぐるみ)に模した世界だが、仁王に似た悪役造形など、和洋混交
4.ダンスで世界を救う→神に捧げる舞い、踊るのは巫女
となる。
たぶん、無意識の設定や造形なのだろうが、東映アニメーションの『白蛇伝』『わんぱく王子の大蛇退治』『太陽の王子 ホルスの大冒険』などの遺産(レガシー)と、『プリキュア』シリーズなどの新作のテイストが上手く融合している。
そういえば、異世界のぬいぐるみ然とした「ポッピン」の真の姿が、村上隆のアートデザインに似ているあたりも興味深い。
異世界に紛れ込む6人のうち5人が少女、ひとりが少年で、その少年がヒール役(悪役)といったあたりも興味深いが、悪役の動機が不明なのはちょっと減点。
少女たちが踊るダンスも、モーションキャプチャを基にしたCGでよく出来ているけれど、いかにもアイドル然としたダンスなので、ここいらあたりは、やはり子ども向けなのだろう。
まぁ、雅楽にあわせて幽玄に舞えば、それはそれで面白いのだけれど、観客動員は激減するだろうなぁ。
なんのかんのといろいろ言ったが、結構愉しめました。
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