「お宝な作品!」ダーティ・グランパ Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)
お宝な作品!
とにかく劇場で見た
予告編が面白そうだったので、
ムビチケを買ったのだけど、
東京はみゆき座の1館上映で焦った。
デ・ニーロと
ザック・エフロンが繰り広げる、
R15のロードムービーなんて、
想像もつかないよ(笑)
で初っぱなから
下品な下ネタのオンパレードで、
デ・ニーロ爺は、エロじじい全開。
ホントにダーティだわー
そんなグランパが、
来週結婚する孫のザックと、
欲望を満たすための二人旅を始める。
最初の晩から酒にドラッグにハレンチに、
もうめちゃくちゃ。
いやぁ、どんな役をやらせても、
デ・ニーロの存在感は凄い。
というか、よく受けたねこの企画。
最初は嫌悪感さえ感じるエロじじいが、
最後にはとってもカッコいい爺さんに
見えてくるからさすがだ。
孫役のザックも
コンサバな男からの脱却という、
おいしい役を楽しんで演じてた。
素っ裸でラリっちゃって、
体を張った演技でがんばってた。
ハイスクールミュージカルから
10年、
もっと歌声は
聞きたかったけどね。
結局エロ爺さんには
思惑がしっかりあって、
全ては孫のためだったという、
無理やりだけど
いい話で着地する。
けど嫌じゃないし、
ちょっとした爽快感がある。
男性目線の下ネタの嵐に、
女性はちょっと辛いかもしれない。
ザックファンであろう女性が、
たくさん入ってたけど、
期待はずれ的な雰囲気だった。
笑いも本国ほどは理解できないカンジ。
けどこの映画はいろいろと、
お宝ものだ。
デ・ニーロやザックが、
ここまで振り切って
エロバカぶりを演じるのも、
意外な二人の取り合わせも、
民放では放送できない素材も。
そしてどんなに下品なキャラ設定でも、
名優が演じれば立派なコメディ作品で
成立するというレアなムービーだ。
そういう意味じゃ、
映画館に足を運ぶ価値は
あるのかもね(笑)