劇場公開日 2018年4月27日

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「道半ば」アベンジャーズ インフィニティ・ウォー るるびっちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0道半ば

2018年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

今回は敵方サノスのドラマが中心。
サノスがヒーロー達に何度もつきつけるのは、「愛する者の命を犠牲にできるか」ということ。
皆、その覚悟が出来ずに怯む。
サノスひとりが、その難問を抜けることが出来る。
非情だからではない、それだけの覚悟と責任を宇宙に対して負っているからだ。つまり誰よりも宇宙の存続について自覚的なのはサノスだということだ。
この深みがない分、ヒーローたちは彼に立ち向かえない。
単に敵の力が強すぎるだけではない、精神面の覚悟が足りていないのだ。

それでも、ヒーローたちが意外な出会い方をするのは楽しい。
さまざまな、まったく違う世界観を持つヒーロー同士が絡み合う。
やさぐれたキャップの登場がカッコよかったり。
ワカンダの国力が凄かったり。
スパイダーマンの全方位の優しさが染みたり。
Drストレンジと社長のバチバチ対決。
クイルとソーのおバカな中坊のノリ。
ヒーロー達がそれぞれ掛け合い漫才をするのは楽しいし、お得感がある。

最後に意外な結末が待っている。
MCUのファンであるほどショックは大きいようだ。

さて、サノスの命題に対して、それ以上の強い反証をもってヒーローたちが反撃する次回作が楽しみだ。

るるびっち