「楽しすぎた全編、強すぎた衝撃。」アベンジャーズ インフィニティ・ウォー 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しすぎた全編、強すぎた衝撃。
「アベンジャーズ:インフィニティウォー」を4/24のジャパンプレミアで鑑賞してまいりました。
個人的にマーベルは大好きなシリーズですし、毎回毎回待ちわびての鑑賞。今回も例に漏れず、制作のアナウンス時から毎日情報を追いかけていました。僕のようなファンの方も多いのではないでしょうか?
そんなマーベル大好きな僕ですが、今作の感想は一言「最高過ぎる」となります。曲者揃いのヒーローたちから上手く魅力を引き出し、チーム力へ昇華させるルッソ兄弟の手腕は素晴らしすぎます。若干無理矢理な展開はあるけれど、まったく許容範囲です。漏れはなしです!
各作品から大量のヒーローを引っ張り出していますが、タイタン組とワカンダ組に分けたのが上手い。キャラ同士の渋滞が起きていないし、サノスが瞬間的に行き来することで話の運びがスムーズです。本当に見事としか言いようがありません。
今作で初絡みのユニットも魅力。ストレンジとの絡みはシリアスだったトニーも、ガーディアンズとの絡みでは本領発揮。笑えますね。でも一番上がるのはワカンダでしたね。バッキーとロケットはもちろんですが、ソー&ロケット&グルートが降り立つ場面は頭の中で「移民の歌」が流れること必至。「I am Steve Rogers」のセリフは本編通して一番の笑いどころかもしれない。ただし、反抗期グルートの反抗期感がイマイチですかね…。しれっと戦いに参加してるのは少し不自然かと思います。ホークアイとアントマンは出ませんでしたね。エージェントオブシールドもディフェンダーズも出なかったな…。
ホークアイ妻とかシンディも一部では主演説がありましたが、それもマーベルによるフェイクという事でしょうか?笑
今作で初と言えば、やはりサノス。サノスはただの憎まれ悪役じゃないんですよ。間違いなくMCU屈指の悪役であり、映画史でも指折りのヴィランでしょう。MCUの素晴らしい所は、悪者にも血を通わせる点だと思います。今作のサノスでも、もちろん同じことが言えます。ただし私はサノスが許せません!ブラックオーダーもイイ働きをしていましたね。ただ、ワンダとヴィジョンは弱すぎませんか?ものすごい能力を持っているのに全く活かせていない。ストレンジも然りです。
ラストに関しましては、僕は"否"です。なぜなら、大好きなヒーローたちが消えてしまったから。本当に悲しく、あまりにもな最後に劇場は静まり返りました。ザワつきもせず、ただただ観客が冷静に受け入れようとしているように感じました。
悲劇は起きたわけですが、正直スターロードが悪いように思います。サノスからガントレットを引き離す場面を邪魔してしまった。あそこでスターロードが堪えていれば、あるいは違う結末に泣ていたかもしれませんね。ストレンジも、タイムストーンを渡すべきではなかった。軽率すぎます。ワカンダでも、ヴィジョンの護衛をワンダ一人にしたのは間違いです、エイジオブウルトロンでも持ち場を勝手に離れて悲劇を招いたわけですから、再犯と言ったところ。
いろいろ言いましたが、総じてマーベル史上最高傑作。こんなに笑って、アガって、泣ける映画を僕は見たことが無かった。鑑賞から2日たった今でも、「スティーブ…」と言いながら塵と消えたバッキ―が頭から離れません。
マーベルと共に進んできた僕の10年間は、最高でした。素晴らしい作品を届け続けるマーベルに感謝をしつつ、フェーズ4以降にも目が離せなくなります。アベンジャーズ4でタイムトラベル説もありますし、どうなるのか本当に想像がつかない。楽しみです!キャプテンマーベルも!