ブラックパンサーのレビュー・感想・評価
全457件中、181~200件目を表示
シビルウォーで何だこいつと思ったやつが
シビルウォーでポッとでてきたブラックパンサー。シビルウォーでは父王が亡くなったせいか、全編キレ気味で魅力は無かったですが、この作品をみて、あぁ、一人の悩める若い王様なんだなと思いました。最期の夕日の丘で、従兄弟が海に沈めてくれと言った時、この二人は両方とも若く賢いブラックパンサーだけれど、決定的に生まれた場所が違い、従兄弟はアメリカ、ブラックパンサーはワカンダで、それぞれの故郷を愛しているのだなと。そして、それがどちらが王になる資質を持っているのかを分けたのだなと思いました。、
未来のために
素晴らしい
オバマ夫人がTwitterで絶賛するだけあって本当に素晴らしい映画だった。アクションも迫力満点だし、ストーリーがよく練られていて、脚本もバッチリだった。唯一残念だったのは、ティチャラを雪で埋めるシーンがあるのだが、その雪がとても作り物っぽかったこと。
BLACK IS BEAUTIFUL
本家のブラックパンサーは66年の初出というから、60年代の民族回帰運動(ブラックパワー/ブラック イズ ビューティフル)とか公民権運動とかの世相を反映したものだったのだろうと思う。
そんな歴史もあってか、本作もマーベル作品としてはそれなりに社会的な感じに仕上がっている。
テーマ自体は「力のある者(映画ではワカンダ/先代ブラックパンサー)が、リスクを恐れて弱者(ワカンダ以外に住む黒人/裏切った弟の子供)を救わないのは許されるのか?」というもので、問題提起を行うのが悪役側というのがユニークだと思う。
ただ舞台が鎖国的方針をとっているアフリカの超科学国家という前提なので、如何ともしがたいSF感があって(GOGの方が違和感がないと感じるくらい)、なんともチグハグな視聴感で説得力に欠けるのが残念でならない。
ちょっと長いけど、おもしろい!
アフリカの途上国と思わせて、実はハイテク国家で、さまざまな近未来マシンやガジェットを駆使しているという設定がおもしろいです。それなのに、その裏で国王は決闘によって決めて、ブラックパンサーの能力はハーブと儀式で引き継ぐというギャップ!しかし、そこにツッコむのは野暮です。先進国と言われる日本だって、外国人には奇異に映る文化や風習を脈々と受け継いでいるのですから、ワカンダのあるアフリカではこんな感じの風習もあるのかもと、異文化への興味をもって受け止めたほうが楽しめます。
ストーリーは、いわゆる勧善懲悪の王道展開ではなく、信念の異なる王族同士の確執に、親子の情、復讐、部族間抗争が混じり、その過程で国王としての成長を描き、最後は国家を超えた相互扶助まで訴えようとしています。そんな盛りだくさんの内容を、複雑になりすぎないようにそれなりにまとめあげているのはすばらしいです。
ただ、そのために2時間超の作品になってしまったのはいいとしても、テンポがやや悪くなってしまったのは残念でした。この手の作品に期待するのは、韓国シーンのようなド派手なアクションと、小気味よいストーリー展開なので、本作のようなやや重みのある展開は評価の分かれるところだと思います。とはいえ、個人的には十分楽しめる良作だと感じました。
予想は出来たが
悪役かっこよすぎ
アフリカのスーパーヒーロー
アフリカ発のスーパーヒーローです。
ブラックパンサー自体は、シビル・ウォーで登場してますので、
ワカンダ共和国の実態が分かる作品になってます。
ワカンダ共和国は、アフリカの民族文化と超科学力が融合してて温故知新な感じがあります。
今回の敵は、ワカンダ共和国の方針に疑問を抱いていた王の弟の息子(キルモンスター)でした。
ブラックパンサーよりも強くて、現実世界の悲惨さを知ってました。
最後に和解して欲しかったんですが、悲しい結末で終わってしまいました。
次はアベンジャーズです!
インフィニティ・ウォーが楽しみです!!
後半から盛り上がる
マーヴェルデビューしちゃいました♪
マーヴェル・コミックは一切読まず、過去にリリースされたマーヴェル作品は観たこともほとんどない。簡単に言えば興味がない。そんな自分が観ても楽しめるのか不安に近い感情はあったけど、『観てみるべき!』と語りかけてくる直感に従うことにしてみた✩⃛✩⃛✩⃛
ネタバレ防止のためにストーリーの詳細は割愛。ひとつひとつを丁寧に見せてくれたおかげであたしのようなマーヴェルど素人でも置いてきぼりになることはなかった。この映画の魅力の1つは、舞台がアフリカにあるとされている王国『ワカンダ』、西海岸のカリフォルニア、アジアは韓国、と多岐にわたる中、その場その場で映像の雰囲気とマッチした音楽にある。また、特にワカンダのシーンでは近未来と伝統的なアフリカン文化が融合してるのも色彩ギャップを感じさせてくれて面白い。目に美しく、耳にも優しい、そんな印象を抱く映画だった。
2時間半近くにも及ぶ長編作品でありながら、一度も時間を気にすることもなく、マーベルバージンのあたしでと最後の瞬間まで楽しめたって事はこの作品は本当によく出来てきるんだろぉな(*´ω`*)
この映画を観てあたしが一番学んだメッセージは、『自分自身が強くなれば人に優しくなれる』事と、『"覚悟"は決めるものではなく、準備が出来たら自然と決まるもの』という事。自分にとって非常にためになったキヅキ。ありがとう (๑>◡<๑)
成田IMAX3D版で
テクノロジー
現実的なヴィランと善人すぎるヒーロー
監督・脚本共に黒人(しかも若い!)であるが、ティ・チャラは白人の理想とする黒人像だなあと思う。
ハリウッド映画にはよく、こういうどこまでもお人よしで優しい顔をした黒人が登場する。
観賞後、監督のデビュー作を見て、「人から求められる作品を創れる」監督だと知る。
この若さでMCUシリーズの一本を監督するのも納得である。
虚構と現実のバランスが良い。
ティ・チャラの善人すぎるところは非現実的であるのに、未だ同じ民族同士で争うアフリカの問題、
世界中に散らばる同胞の現状に心を痛める者が居たり、キルモンガ―の生い立ちも非常に現実的だ。そりゃあんな目に遭えばああなる。
夥しい数の殺戮を繰り返しながら、父親に再会した時には涙を見せるところなど、ありきたりだが良かった。
他にも、ギャップの描き方が上手い。
Civil Warと本作の冒頭ではひたすらに偉大な人物であるかのように描かれたティ・チャカの光と影。
彼が放った「善人は国王に向かない」という台詞は、自らのことを指した伏線だったか。
所謂いかにも死んだ父が息子に言いそうなありきたりな台詞だろうと思っていたら、後できちんと伏線が回収され、見事だと思った。
自分の親だからと肩を持つことはなく、きちんと善悪で物事を判断し、父を拒絶するティ・チャラ。
なるほど本当に善人すぎる。父は息子をよくわかっているのだ。
実は巨大な文明国であるのに、決闘で国王を決定してしまうなど突っ込みどころも多々あるが、それを含めてもよく出来ていると思う。
ラストシーンの会見でワカンダの力を見せつけるところまでは描かず、困ったように笑うティ・チャラで締めるところもすごくいい。
後で知ったが、ラストシーンの順番は複数のバージョンから現行のものになったとのことで、成功していると思う。
エンディングの映像はMCUシリーズで最もかっこよかったのではないだろうか。
創り込まれているが分かりやすい、バランスのとれたいい映画だった。
全457件中、181~200件目を表示











