「アフリカの星」ブラックパンサー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
アフリカの星
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マーベルだからバットマンの黒人版、ブラックパンサーが街の悪党どもを成敗する話かと勝手に想像していたが遥かにスケールを超えていた。そもそも人類の起源はアフリカに有りと言う史実をバネとして稀代の黒人ヒーローを練り上げたプロットでした。
アフリカの小国が実は隕石がもたらした豊富な地下資源と最先端技術を有する特別な国だったと言う着想は面白い、ただ相変わらず古典SFからの定番、王国物は食傷気味、王位を巡って部族対立や骨肉の争いが絶えないプロットでは高邁な理想を語っても嘘っぽい。若き国王の志は立派だが平和と戦争は表裏一体、国王の資質、信条次第で新たな独裁国家が世界の脅威ともなるというジレンマは解決しないと明示される。
難しいことは一旦忘れるとして、本作の見どころは既視感はあるもののマーベルらしい新旧武器を取り混ぜた定番の戦闘シーンでしょう、SFコミック・エンターティンメントとして楽しむ分にはよくできた話題作でした。
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