「最高!感動するし練られてる。」リメンバー・ミー プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
最高!感動するし練られてる。
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主人公の少年の4世代前の爺が音楽のために家庭を捨てた。
そのため代々、音楽はタブーな一家となっていた。
でも主人公は音楽が好きで、密かにギターを練習してた。
死者の日というのがあり、その日は日本の盆のように先祖が帰って来る。
4世代前の爺の肖像画は首から上を破られてた。
故人の国民的スター・デラクルスがその爺と主人公は信じてた。
2代前の婆にギターの所持がバレて壊された主人公は、
音楽大会に出るためにデラクルスの展示室からギターを盗もうとする。
その影響で死者の国に行く。そこで4世代前の婆と出会う。
現生へ戻るには先祖の許可がいる。そこでその婆に許可を請う。
しかし音楽をしないことを条件にされ、逃げ出す。
そして出会ったのはヘクターという男だった。
この者は死者の日に誰も写真を飾ってくれないせいで現世に戻れない。
だから主人公を助ける代わりに、現世から写真を持って来てもらおうとする。
でデラクルスのところに案内する。その世界でもデラクルスはヒーローだった。
でデラクルスに許可をを請おうとしたが、ここで重大な事実が判明。
主人公の4世代前の爺とは実はデラクルスでなくヘクターだったのだった。
デラクルスは生前、ヘクターの曲を盗むためヘクターを毒殺していた。
一度家族を捨てたヘクターが、音楽をやめて戻ろうとした時の出来事だった。
この事実を隠蔽するためデラクルスは本性を現し2人を監禁。
しかし4世代前の婆が助けに来てヘクターと再会する。
やがて誤解は解け、2人はデラクルスを制裁した後、主人公に許可を与える。
音楽をやらないという条件もこの期に及んではつけられなかった。
しかし一連の騒ぎでヘクターの写真は紛失していた。
生前のヘクターを覚えてる人間が現生にいなくなるとヘクターは消滅する。
現生に戻った主人公はボケてしまった3世代前の婆つまりヘクターの娘に、
ヘクターの作った歌を聴かせる。すると一時的に正気に戻る。
またその婆はヘクターの形見の写真も持ってて、
翌年からヘクターは死者の日に戻ることが出来るようになった。
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いやー、最高!これまで見た映画で一番かも知れない。
劇場で見たけど泣きまくり。こんなに涙って出るんやなって思った。
おれの場合は悲しい話ではあまり泣かない、ツボは4点ある。
1.周囲の反対を押し切るだけの強い思い
2.日々の努力や昔取った杵柄が好結果を出す
3.抑圧してた気持ちに気付き、解放
4.困ってた善良な人達を救う
今回は1~3が抜群にあったからなあ、そら泣くわ。
映画を見て泣くのって本当に気持ち良い。
涙を流すことって最強のストレス発散方法なんだってね。
上記だけでも十分いい映画だと思うのに、この映画はさらにスゴい。
それはストーリーが非常に練られてて、どんでん返しまであること。
2時間程度で描けるストーリーなんて高々知れてるわけだから、
既に何万本もある過去映画と大きく変わることなんてなく、
映像や見せ方でいかに感動させるかしか無いと思ってた。
ところがこんな珠玉のストーリーに出会えるとは!
しかも本編約2時間と短めでこの内容。あっという間やったわ。
無駄に2.5とか3時間ある映画はこの作品を見習って欲しい。