「さらに進化したピクサー作品」リメンバー・ミー ポッケさんの映画レビュー(感想・評価)
さらに進化したピクサー作品
ただ「すごい」とか、「感動した」だけでは収まらない気がして、ギブ・ミー・語彙力!!
映画史に残るといっても過言ではないほど、この作品はピクサーのCG技術、脚本の巧妙さがさらに進化したことを感じさせるものでした。人間の肌がよりリアリティを帯びていて、何より「死者の国」は隅々までカラフルで美しく、見ていて飽きない。むしろ行きたい!
主人公の男の子・ミゲルと、ガイコツのヘクターは、本当に良いコンビです。(ヘクターの指パッチン、なんとなく好き)
途中まで、ミゲルのひいひいおじいちゃんはエルネスト・デラクルスだと本当に思い込んでしまうから、観客側に伝えられる衝撃の事実に脱帽しました。(そういえば、デラクルスが鐘の下敷きになるシーン、『ブック・オブ・ライフ』のラストシーンに似てますね)
ストーリーも、ハラハラさせるところ、笑わせるところ、感動するところ、ひとつひとつ丁寧に描写されているから、観ていて興奮しっぱなしでした。ところどころで挟まれるギャグも、大好きです……!(最後、トウモロコシを両手に持ってきたガイコツが「何かあった?」と聞くシーンが、ちょっと気に入ってる)
「家族」がキーポイントの映画はたくさんあれど、これほど「繋がり」を意識させる作品に出会えて、本当に良かった。観ている側に、家族を大切にする気持ちを思い起こさせる映画ですね。劇場を出た後、「もう一回、観たいなぁ」と思わせてくれる映画は久しぶりだったので、DVDも買いたいくらいです。
原題が『COCO』だったと聞くと、何か余計に胸にくるものがある……。