「たまらない」スター・ウォーズ 最後のジェダイ みきねこさんの映画レビュー(感想・評価)
たまらない
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先ず冒頭の戦闘シーン、そして人種の多様性ある
スターウォーズへと変化したと今作は感じた。
アジア人の出演と女性ジェダイが主人公なこと。
これまで通りの女性=姫じゃなくてジェダイとして
戦う姿は正に現代女性を投影しているとも感じた。
そしてレイアと息子の関係、息子の葛藤、
ルークとレイアの兄弟関係やジェダイの師弟関係、
マスターヨーダのジェダイ=時代に合わせた
ジェダイの在り方への変遷への柔軟なメッセージ、
アナキンを思い出させるような最後の子供の僕。
今作もforceとhopeが溢れるほど詰まっていた。
3回くらいは伏線回収都度ウルウルしたものの
本当に素晴らしいのは、 決してお涙頂戴せず
各シリーズと違う戦わせ方と死に方をさせたこと。
葛藤を抱えたレイアの息子ベンを観てると
もどかしさを感じつつもダークサイドからの
ダースベイダーとも違う今後の成長が楽しみ。
そしてロボット達の活躍も確実に人間の期待を
上回っているし、AI時代なんだと感じさせる。
何よりローズが最後に、敵を倒すことよりも
愛する人を救うことを語るシーンは現代の
undeclared cold warを含めた現代各国の争いが
如何に無意味で生産性がないことを示唆している。
ファンは存分に楽しめる素晴らしい今作。
今作からご覧になる方は必ず前作までの予習を
是非してご覧頂きたい。そしてクレジットの
レイア姫役キャリーへの一文を見逃さず新監督の
綺麗に纏まった今作の出来を、是非とも
迫力ある劇場で観て頂きたい。感動です。
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