「過去のスターウォーズの中では、最悪なくらい共和国軍は追い込まれる。...」スター・ウォーズ 最後のジェダイ cafeさんの映画レビュー(感想・評価)
過去のスターウォーズの中では、最悪なくらい共和国軍は追い込まれる。...
過去のスターウォーズの中では、最悪なくらい共和国軍は追い込まれる。
トランプがアメリカの大統領になった後、アメリカ国内で分断がおき、その社会全体の空気感というか、世界的に広がる閉塞感、日本に住んでいても感じる、嫌な感じ、追い込まれていく今の世相を反映させているのか?この作品ではやること、なすことが裏目に出て、救いようのなさ加減はまるでウォーキングデッド並みだった。
スターウォーズはエピソード4を映画館で見て夢中になった世代で、どのエピソードもその時代、時代で観てきた。かといって別にコアなファンでもない。あまり期待しすぎるべきではないと思っている。
この時代のスターウォーズとして、最後のジュダイは私にとってはとても面白かった。いや最高に楽しめた。ジョークのセンスもいいし、エピソード1や2のように、途中でシラケる事もない。個人的にはジョージから解き放たれた事は良かったのではないかと思う。
アフリカ系、東洋系、様々な人種、女性がメインキャラクターとして登場し、対抗しながらも追い込まれていく様。光と闇よりも更に腹黒い存在。ルークもカイロレイも、キャラクターとして今までにない深みのある描き方だ。かと言って複雑にしすぎて、いったい何が言いたいんだ?とシラケることもない。
可愛らしいキャラクターも出てくるが、ジャージャービンクスみたいな浮きすぎ感はない。ヨーダもCG版ではなく、エピソード5を思い起こす造形と仕草。ヨーダのやる事には驚いた。フォースの解釈も本来の姿に戻る。
何よりも良かったのは、レイの出生とエンドロールが流れる前のシーン。フォースは限られた血筋のものではない。誰にも持てるものだ。ヒーローはどんな出生でもなれるのだ。そこに希望がある。
次の世代の子供たちがそう感じてほしい。
隣で観ていた我が子に思った。
フォースと共にあらんことを