「否もわかる!でも俺は賛!」スター・ウォーズ 最後のジェダイ シネマニアV3さんの映画レビュー(感想・評価)
否もわかる!でも俺は賛!
ネタバレなしで語るのはかな〜りむずいですが、これまで培ってきたものを壊しながらも、原点回帰もしていくという、志にはめちゃくちゃ賛同したい製作陣の姿勢が、今作にはありました。自分はフォースの覚醒が初スター・ウォーズで、それから公開順に過去作を見ていった者です。
シリーズの中で語り継がれていた物語、教えが長く続いているからこそ、こうであってほしいという考えがきっと長年愛しているファンのはあると思います。自分はそのような人たちには到底及びませんが、その重厚さは理解しているつもりです。だからこそ!今回は宣伝通りで本当に衝撃の連続!こうなるんじゃね?wっていう予想をほぼ全て裏切ってくれて一貫して緊張感がありました。ジェダイに対する概念が世代ごとに変化する瞬間を目にすることができた一本だったと思います。レイとルークのシーンは全て面白かったです。ルークの騎士として讃えられたその後が落ちぶれているところや、レイが結局はただのクズ親に売られた普通の女性だったところなどは非常にリアリティを感じたし、2人に重なる部分を見れました。あとカイロ・レンね!もう、最っ高wキャラとしても役者としても確実にレベルアップしていて、後半の役割を全うする姿は今後にも期待したくなりました。ルークとのあのシーンとか...略wレイとカイロ・レンの共闘とかは胸熱でしたね!そして意外すぎたスノークの死w
悪い点ではジェダイの教えや扱いについてはどうこう言うつもりはありません。まだ言える身分じゃございませんw そこら辺を語らなくても作り自体に問題もありました。
映画の中で「⁈」と思わせる意図的なシーンを連続させるあまり、レイ、ルーク、カイロ・レン以外の話の運びがすごーくノロかった印象です。上記3人は本当に興味深かったです。製作陣がマーク・ハミルにアカデミー賞を与えたいと言う所以がよくわかりました。...いやポーとか良いとこもあるよ!汗 あるんだけど、あの船の中のくだりとか種明かししたあとにそれまでのいざこざが無駄だったことなんて誰にでもわかることでしょう!だからあの件がな〜。そしてベニチオ・デル・トロやファズマも期待してたほど出てないし...。ルークは「また会おう。」とか言いながら、スーッと死んじゃったところは地味に笑えました。
話の運び方はやっぱり問題がありました。おそらくこれも否定側の意見に含まれているのではないでしょうか?
でも!俺はそれでもどちらかと言えば賛と答える!w急展開に見ていて自分が心踊ったのも事実ですし、全体のメッセージも汲み取れました。教えを、伝説を受け継いでいくということの意味を型破りな手法で描いた挑戦作としてある意味歴史に残るスター・ウォーズでした。
最終評価76点!
J.Jエイブラムスが風呂敷を広げ、ライアン・ジョンソンがそれらをひっくり返した状況です。9をどうまとめるのか楽しみです。