「これこそが待ち望んだ新しいスターウォーズ!」スター・ウォーズ 最後のジェダイ mathakeyさんの映画レビュー(感想・評価)
これこそが待ち望んだ新しいスターウォーズ!
あっと言う間の上映時間でした。娯楽作品として本当に楽しめました。
前作では分かりませんでしたが、今作は新しいスターウォーズの根幹を見た気がします。
それはスカイウォーカー家、ジェダイ物語からの決別という点です。小説になっていた物語を却下したのもおそらくこの事が要因だと思います。スカイウォーカー家、ジェダイの狭い話ではなく、レイや今作のラストシーンでの厩舎で働かされる一見平凡な少年が時に超人的なパワーを出す。
フォースは誰にでも宿り、発現する可能性があり、ヒーローになれる。これが新しいスターウォーズのテーマだと思います。
ジェダイは神格化され過ぎました。スターウォーズシリーズを盛り上げたのはファンでしたが、人里離れた所に追い込んだのもファンです。
この点でルークとルーカスが重なって見えたのは私だけでしょうか?
ジェダイは消えてもあらゆる世界に満ちているフォースの灯火が消えるのではありません。全世代に響く様なこの新しいスターウォーズが私は今から楽しみです。
あなたのレビューは、私の感想にもかなり近い部分があります。
そういえば、初期三部作でハンソロが、ルークの使うフォースをみて「俺にもそんな超能力が欲しいな」と言う場面がありました。
初期三部作は、ジェダイの物語、親子(父子コンプレックス)の物語を底流に置きつつ、表面的にはフォースを持たないトリックスター的ヒーロー(=ハンソロやチューバッカ)が活躍する物語がストーリーの中核であったわけです。その絡み方が初期三部作のなかなか面白い点でありました。
今作は、当時のこれら2つの軸(ジェダイ軸と父子コン軸)をごちゃまぜにしています。構造がわかりづらくなっているわけですが、この構造はきっと新しい世代には受け入れやすい構造なのだと思うのです。
いまの20代の若者と話をしているとそう感じるのです。興行としての成功の有無は別としても。