劇場公開日 2017年12月15日

  • 予告編を見る

「なんだろう、このデジャヴュ感。。 まず重なったのが 神々の黄昏。 ...」スター・ウォーズ 最後のジェダイ あだじぇっとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0なんだろう、このデジャヴュ感。。 まず重なったのが 神々の黄昏。 ...

2017年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんだろう、このデジャヴュ感。。
まず重なったのが 神々の黄昏。

そもそも、前作の ep.7 アレを作る必然性みたいなものが、ちょっとピンと来なかったんだけれど、人の世は安定を得たと思っても いつしかその喜びが忘れられ、欲や恨みにひきずられ、秩序は拘束に変わり、何が自由で何が暴動なのかわからなくなる ----- 物語はいつも世界の写し鏡。
SWサーガもそうなのだろう。

覇権を争った神々はやがて衰退し、凡庸で愚かしい人間にその座を明け渡す。
forceも それをあやつる Jedi も同様なのか。
オリジナルシリーズでは、ただの兄ちゃん ハン・ソロ の活躍が際立つのだけれども、最新シリーズでは、ポーや フィン、ローズ フォースを持たない人たちが飛びまわる。
昏睡のレイアの代理をつとめた紫髪の中島みゆき似の姉さんも、愚直な策と覚悟ひとつで仲間を救う。 彼ら/彼女らの名前がハッキリと記されるのがこのシリーズだ。
JEDIは滅び、普通の人が普通にがんばる?

それと、さまざまなモチーフのデジャヴュ感
シス/ヴェイダー/ルーク の構図を写し取ったかのような スノーク/カイロ・レン/レイの関係はあっさりと覆され、、ルークはヨーダの域には達していない。けれども、やっぱり、本歌取り。
そう来たか!という驚きは、あまりない。

ただ、全体に暗いよなぁ ........
大人は自信と確たる策を失い、若い者が不安を隠しながら前に出る。
そこに平和時の引き継ぎはない。
暴力による分断があるだけだ。

あとは .... 活躍しすぎる BB-8 ? うーん.......
星を見上げる、孤児たちは どのように成長するのだろうか?

さて、役者。
白髪もそのままのキャリー・フィッシャーはやっぱり腹の据わった感じが良い。亡くなって本当に残念 .... 次作も出て欲しかったなぁ。。
レイ役のデイジー・リドリーは前作に続いて。庶民的なのに立ち姿も表情も凛々しい。
そして、アダム・ドライバー、いい役者さんですね〜
あの目はなかなか!

あだじぇっと