「我々は何を夢見てきたのだろう?」スター・ウォーズ 最後のジェダイ σΣσさんの映画レビュー(感想・評価)
我々は何を夢見てきたのだろう?
ほとんど楽しめなかった……どうしてだろうか?
、
脚本が悪かったのか、と言えば必ずしもそうとは言えないのかもしれない。なぜなら高評価の人が少なからずいるからだ。全部が全部ステマのはずはない。なかには最高だった、感動したというレヴューもある、それは事実なのだろう。
だからここで問題になってくるのは演出家としての好みの違いになるのだろう。私自身はep7は結構楽しめたほうだ。いや、よく頑張ったと褒めてあげたいぐらいだ。そしてローグ・ワンは文句なく素晴らしい出来栄えだった。
だが、ここのレビューを随分読んでみると、ep7もローグ・ワンも、詰まらない駄作だったというのが結構あってびっくりした。そう感じる人もいるのかと人間の好みの違いの多様性に改めて気づかされた。そしてそのように語っている人の多くが、今回のep8を絶賛していたりする。それは自分とはまったく別の不可解な感覚だ。
だから私はこう思う。
きっとこの脚本でもJJで撮ったらep8はなかなか楽しめたのかもしれない。そして監督のSFセンスや撮影、美術、編集能力でまったく違うテイストになったことだろう。レイアがフォースで生き返るシーンであっても結構感動できたかもしれない……。
逆に言えばep8を今回楽しめた人は、ep7もライアン・ジョンソンで撮っていたら高評価だった可能性がある。
不思議なものだ。
改めて今回G・ルーカスの許容力、そして芸術性とユーモアの高さに気付かされた。それは何人も真似できない。
そもそもSWだけが、アメリカ映画であってアメリカ映画以上のものであった気がした。それはep7、、ローグ・ワンを含めてだ。
自分にとっては人類にとっての神話的娯楽映画だった。が、今回やっと普通のアメリカ映画になった気がした。完全にディズニーのファンタジー映画になったんだと分かった。
我々は何を夢見てきたのだろう?
映画という総合芸術なのか?
それともフォースの偉大な力なのか?
もしくは、その他のものなのか?
きっと
ep9ですべての答えが分かるだろう
ローグワンには、メイキング映像がありますが過去の作品に対する敬意がいろいろ感じられます。
そのなかにはキャスリーン・ケネディもでてきて語っています。
私が疑問に思うのは、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディがこのようなep8を
よくも受け入れたものだなということです。
ルーカスたちとも付き合いは長いし、どんなものは許されて、決してしてはいけないことは何なのかも
よくわかっていたはずです。
だから自分としては監督のライアン・ジョンソンよりもキャスリーン・ケネディに対する不信感が強いです。
あまりに情けない映画過ぎて怒りも湧いてきません。全くと言っていいほど礼儀をわきまえない作品です。
ローグワンも作風は違いますが、かなり楽しむことができました。ローグワンの監督は見終わったあとに、再度EP4を見返してもらうことを目標にしていたと言っていました(事前に見ていたのに、まんまと見返しました)。
そういったリスペクトの心で作ったからこその作品だったと思います。
今作は作り替えることだけに主眼があって、過去にリスペクトはあったのだろうかと本当に疑っています。
マークハミルの「侮辱された気持ちになった」というコメントを映画後(というか最中に)すぐ理解できました。悪夢です。
コメントありがとうございます。
最近は洋画を映画館で見ることはすっかりなくなりました。
そんななかで唯一映画館まで足を運んでいたのがSWシリーズだけです。
きっと自分が求めているものが、もうアメリカ映画にはないのでしょう。
だからこそ
スターウォーズサーガは、素晴らしい完成度であって欲しかったんだと思います。
しかしそれはもう……
アバタ―の続編をキャメロンは現段階で5部作で作るとか言っていますが、
全部自分で作ってくださいね、と言いたい。(笑)
自分は今回楽しめた派でした。
しかしながら前作も楽しめました(笑)
でもおっしゃることよく分かります。
っていうのも自分はJJ作品をあまり好きになれないからです。
あくまで個人的感想ですが、JJ作品ってエンタメ色が強すぎて見終わった後に何も残らなくて(笑)
逆に言うとJJは観客が楽しむツボを心得てるから自分がep7を楽しめたのもその部分なのかなと。
なので、次回作にJJカムバックを聞いた時はちょっと残念な気持ちになりました。
ま、でも映画館に観に行くんですけどね!