劇場公開日 2017年12月15日

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「改めて「スターウォーズ」を考える」スター・ウォーズ 最後のジェダイ Kenさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5改めて「スターウォーズ」を考える

2017年12月28日
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鑑賞方法:映画館

公開初日に友人らと鑑賞。
見終わった後、友人は「面白かった!」と賞賛していたが、私自身の感想は「うーん、、、」というのが正直なところだった。

もちろん、監督のチャレンジ精神は賞賛されるべきだと思う。スターウォーズという巨大なサーガにおいて、いい意味でも悪い意味でも「新しいスターウォーズ」を提供してくれた。実際、劇場で何度も予想を裏切られ「そう、くるか、、」と思うシーンがいくつもあった。

ただ、この映画においては、それを詰め込みすぎた気がする。新しいものというのは、あまりにも前に出すぎると拒絶を伴ってしまう。少なくとも今作を鑑賞した人の多くは、オリジナル3部作やプリクエル3部作を鑑賞し、「スターウォーズとは」という概念をそれぞれ持っている人が多いはず。その概念をぶち壊すような今作が賛否両論を巻き起こすのは当然だろう。

今作の監督であるライアン・ジョンソンは、
「ルーカスは(スター・ウォーズを)個人的に作っていた。ルーカスは”さて、ファンは何を観たいかな”と考えてスター・ウォーズを作ったわけじゃない。僕だって、もしファンが求めるものは何かを考えながら作ったて、たとえそれが魅力的なものになったって上手くいかなかったでしょう。”クソ野郎、スター・ウォーズをぶち壊しやがって”と罵られて、酷い映画になっていたでしょう。それこそ、誰も求めていないものですよ。」
と述べているが、では前作は一体なんだったのか?

前作「フォースの覚醒」は、明らかにオリジナル三部作をリスペクトしており、「皆さんが見たかったスターウォーズはこれでしょ?」と言わんばかりに対処にそのオリジナル感が散りばめられていた。これを踏襲していくのかと思いきや、その逆をつかれたことで、「どっちに舵をとりたいの?」と困惑したというのが私の率直な感想である。

ライアン監督は、残すべきもの、新しくするものの判断を見誤ってしまった気がする。もちろん、この作品は一つのストーリーの中間なので、次の作品で大きく評価が変わりえるものだが、私はどうしてもこう思ってしまうのだ。「なんだか、嫌な予感がする…」

Ken