「こんなことがあって良いのか…」スター・ウォーズ 最後のジェダイ takaさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなことがあって良いのか…
【乱文長文失礼いたします】
今年を締めくくるに相応しい超大作!前作は確かにつっこみ所はありましたが、個人的には好きで4回ほど劇場で見たので、今回もどんな内容なのだろうとワクワクしながら公開初日に行ってきました。
結論としては毎月15日の割安で鑑賞できる日だったのが唯一の救いです。見終わったあとにこれまで先人達が築き上げたSWを今作で破壊された深い悲しみと怒り、そしてこの映画に自分は2年間も期待し続けていたのか…という言い知れぬ虚無感に襲われてしばらく動けませんでした。
細かく書くと本当にキリが無いのでざっとですが、全体的にミスキャスト(特にローズが絶望的に作品の雰囲気に合っていませんし、失礼ながら彼女の色恋沙汰を期待するファンがどの程度いるのでしょうか)、シリアスな場面にすら数多く展開される全く笑えないジョークの数々(これは本当にキツかったです…)、見ていて引き込まれない宇宙での戦闘シーン、ライトセーバー戦の迫力の無さ(特にレイは雄叫びを上げて無軌道に相手に向かっていくだけでEP7の方がまだ強かった気さえします)、その他諸々によって全体的に非常に薄っぺらい作品に成り下がっています。それでいて上映時間がシリーズ最長の150分なのが何とも…
また、今回はアクションではなくストーリー面に力を入れていたと解釈しても、どちらかと言えばアクション以上にそちらの方が雑然として壊滅的で言葉もありません。レイアもあの局面ではそのまま退場させた方が明らかに自然だったでしょうし、個人的に「強大な悪」としての役割を楽しみにしていたスノークに至っては唖然としました…。魅力的で強い悪が存在することで面白くなるという考えは無いのでしょうか。せめてレイとレンの共闘の末ようやく倒したくらいの扱いでも良かったのでは…。カイロレンはEP7から変わらず癇癪持ちの小物感が溢れていたので今更ファーストオーダーの最高指導者かつEP9のラスボスとして出されても非常に違和感があります。
ここまで壊滅的な状態にしてEP9をどう撮るつもりなのでしょうか…
個人的にはJJ氏が3作続けてメガホンを取って欲しかったですが次回作には復帰するそうなので陰ながら応援しています。