「希望を繋げたもうひとりのヒーロー達」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)
希望を繋げたもうひとりのヒーロー達
スターウォーズといえばルーク!レイア!、、、コアなスターウォーズファンでなければきっと真っ先にTHEヒーロー的な彼らの名前を挙げるだろう。私もその一人でした。でもこの映画を観てキラキラしたヒーロー達の影で、命懸けで戦い希望を繋げたもうひとりのヒーロー達の姿に胸が熱くなりました。
戦争のせいで家族がバラバラになり、自由も奪われた主人公ジン。孤立無援状態だった彼女の前に反乱軍が現れ、行動を共にする事となります。一匹狼で誰も信用せず、反乱軍に対しても冷めた目を向けていたジンですが、父親のメッセージを見て、そこに希望を見出します。
‘父に会いたい’‘自分も助けになりたい’そんな思いを抱くようになりますが、キャシアンら他のメンバーは父のメッセージを信じようとしません。互いの事が信じられず、対立していた彼らが、行動を共にする中で、信頼関係を築き、ひとつの希望に向かって進んでいく姿もこの作品の見所のひとつだと思います。
デススター設計図奪取の為、戦場に乗り込んだ彼らですが、そこでも絶望的な状況が続きます。それでも、最後まであきらめず、身を投げ出し、希望を繋げた彼らの姿、本当に感動的でした。これまでのスターウォーズとは違う何かを感じました。
‘ローグ’とは’ならず者’という意味。キラキラのヒーロー達とは違い、反乱軍の為に汚い仕事をしてきた者達です。そんな彼らが希望を信じ、戦う姿に心を奪われました。彼らの活躍が無ければ、この壮大なスターウォーズの物語が無かったのだと思うと感慨深いです。
栄光を掴んだ者だけがヒーローとして崇められがちですが、その影で戦う者もまたヒーローです。物事の光の部分ばかりに目が行きがちですが、影の部分にも物語があります。そんな事を考えさせられました。
【その他】
●盲目のチアルートが俊敏な動きでジン達を助ける場面、大好きです。格好良すぎてその部分だけ繰り返し見てます。
●ダースベイダーが出てきたので嬉しかったです。しかもちゃんとライトセーバーを振り回していたので興奮しました。
●ラストで設計図を手に入れたレイアが、そこに何が入っているのですか?と聞かれ、「希望です」と答えた場面、感動しました。