劇場公開日 2016年12月16日

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「どこが面白いのかわからない」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5どこが面白いのかわからない

2020年9月2日
PCから投稿

主人公に思い入れをする要素がない。映画には見てるものが主人公に思い入れする要素が必要。この映画は見てるものが主人公に同情する要素は挿入されているけどもそれだけじゃ映画はもたない。主人公のそれをしようという強い熱意が伝わってこないと。 この主人公は何かしようという熱意が感じられない。その状態で話が30分以上も続いたんじゃん見てるほうは退屈でしょうがない。主人公が途中から目的を発見し熱意を感じて行動し出すという話にするのなら、それなりの工夫が必要だ。例えば別な人間の熱意を見せておいてその人間の魅力で客を引き付けるとか。なぜこんなにもポテンシャルの高い主人公がこんな大事な事に気が付かないと観客に感じさせるとか。主人公が何かつまらないこだわりがあって安藤のやること拒絶しているとか。そういうものがあれば客は映画にのめり込んで行ける。しかし、ここに登場する安藤という人物はただの登場人物でしかなく彼の動機の説明もなければ熱意も感じられない。脚本家は自分がストーリーをよくわかっているので当然客にも事の重大さが伝わると思い込んでしまっている。加えて、一つ一つのエピソードに面白みがない。いやエピソードがそこに存在するようすら感じられない。ただ話がこうなってこうなってこうなりますというように淡々と進んでいるだけのように見える。こういうストーリーを「話が年表」と私は呼んでいる。盲目の人物をかっこよく見せようとしているが、 ストーリーが盛り上がっていない時点でいくら派手なアクションをしても意味がない。私には彼が空振りしまくっているようにしか見えなかった。

タンバラライ