「「歴史」の重さを感じました。」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー かつさんの映画レビュー(感想・評価)
「歴史」の重さを感じました。
エピソード4のオープニングロール、たった数行で語られたデス・スターの設計図奪還の感涙のストーリー。本筋では全く語られなかった名もなき者たちの覚悟や生き様に、心震え、涙しました。ふと考えると、僕たちが学んだ「歴史」も同じなんですよね。「○○年、AとBが戦って、Aが勝利し、Bを滅ぼした。」記録にしてしまうとたった一行ですが、そこには名もなき人たちの何千、何万もの個々の物語がある。それは、一つひとつがこの映画のように濃い物語で、全てを後世の人間が受け止めるにはあまりに大きく、あまりに重い・・。この作品を通して、「歴史」というのは、とても重いものなんだと改めて感じることができました。
前半は、短めのストーリーが五月雨式に展開し、いろんな惑星の名前が出てきたりして、なんとなく分かりづらかった。。登場人物、それぞれの目的や考えがはっきりしないので、どことなくまとまりを欠いていたような印象でした。しかし、後半、ゲイレン・アーソの死以降、みんなの気持ちがデス・スター破壊のために、その設計図を入手することで一致して、悲劇的な結末まで突き進むストーリーにはイッキに引き込まれて、感動させてもらいました。共に戦ってきた仲間たちが次々と倒れていく展開は胸が締め付けられます・・。K-2、ボーディー、チアルート、ベイズ。そして、キャシアン、ジン。特に、ボーディーの「やったよ、ゲイレン。」から手榴弾投下での爆死のシーンはヤバかった。そこから、涙が止まらなくなった。
エピソード3でも感じましたが、改めてエピソード4をもう一度見たいと思えるような作品でした。
そういえば、個人的には、ドニーさんを初めて見た作品でした。出ている時間はそんなに長くなかったですが、存在感のあるアクション!やっぱりいいですね。ドニー・イェンにハマりのきっかけを作ってくれた作品と言う意味でも感謝したいですね。