「映画としてのど真ん中の安心感( ̄へ ̄)」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としてのど真ん中の安心感( ̄へ ̄)
今年のお正月映画の大本命で、あのスター・ウォーズのスピンオフ的な作品とあって、観ない訳にはいかないと言う事で公開2日目の21時に鑑賞。この時間でも満席でした。
本来は作られる事の無いエピソードⅥ以降のストーリーに付け加えて、こう言ったスピンオフ的な作品も製作されるのはディズニーに製作権利が譲渡されたからで、いろんな理由があるにせよ、素直に喜んで良いのではと。
作品としては流石のスター・ウォーズ ブランドとあって、普通に面白いです。
また、スター・ウォーズを観ると“映画を観た!”と言う感じがしますね。
個人的にはいつもの“遠い銀河系の彼方で…”の後にあのBGMが流れると思ったけど…がちょっと残念です。
エピソードⅢ「シスの復讐」とエピソードⅣ「新たなる希望」の間の話なので、エピソード3.5と言った所だが、細かく言うとエピソードⅣ寄りなので、エピソード3.8と言った所。
前半は割りと間延びした感じですが、後半からはテンポが良いです。
特に宇宙と空での空中戦はシリーズと比べても屈指の迫力ではないかなと思います。
フォースに導かれたが、フォースを持たざる者達の決死の作戦を描いているので、ルークやヨーダと言った“なんとかしてくれるのでは?”と言うスーパーマン的なキャラはほぼ皆無で唯一ドニー・イェン演じる盲目の剣士チアルートがそれっぽい。
フェリシティー・ジョーンズ演じるヒロイン、ジン・アーソがもう少し何か特技的な事があると良いんだけど、そう考えるかなり普通の人達。
だからこそ、ラストで出てくるダース・ベイダーの圧倒的存在感と敵にまわした時の圧倒的絶望感がハンパ無いです。
エピソードⅣで一文として描かれたエピソードをこう言った形で映像化するのはファンとしては嬉しいかと思いますが、この手のスピンオフはやり過ぎると些かゲンナリするので、メインを差し置いて取り組まない程度の程々にしておくのが良いかと思います。
この作品自体、単体で楽しめますが、その前にエピソードⅣを見ておくともっと楽しめるかと思います。