「ジェダイになれなかった者たちの物語」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェダイになれなかった者たちの物語
ハッキリいって欠点はけっこうある。
しかし、そんな事はどうでもいい!
今までのスター・ウォーズサーガはいわば「正史」。ルークやソロやレイアやチューイ、ダースベイダーやR2-D2やC3-POやヨーダの活躍を楽しむことはできてもそこは、楽しむだけでそこに自分を重ね合わせる事は出来ない、はじめて観た子供のときなならともかく今は「いい大人だから」だ。分別があるがためにいわば距離をおいた楽しみ方しかできない。いい歳してライトセイバーを振り回してもそれにはやはりどこかに照れ隠しがついてまわるようなものだ。
しかし『ローグ・ワン』は違う。ここには「俺達がいる!」
デス・スターの設計図を手に入れるために活躍する「名も無き者達」はまさしくジェダイの騎士になりたかったのにフォースが無いからなれなかった者達で、その彼らがクライマックスで奮戦する。
それは俺達「普通の人」がスター・ウォーズの世界でも生きている、戦っている事にほかにならない。そして、あの世界に参加できる事でもある。
『ローグ・ワン』はまさに「俺達のスター・ウォーズ」だ。
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