劇場公開日 2016年12月16日

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「脱ジェダイ。光線銃が主役の硬派なスターウォーズ」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー ひびのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0脱ジェダイ。光線銃が主役の硬派なスターウォーズ

2016年12月18日
PCから投稿

 結論からいって、やはりジェダイの騎士達によるライトセイバーの戦いがないスターウォーズは・・・つまらないですね。

 昨年公開のエピソード8。楽しめはしましたが、少々荒唐無稽やしないか?と感じていた自分は、今作を非常に期待していました。
 兵士側からみたスターウォーズということで、超自然的な力をもたない主人公達がチームワークや地に足ついたスキルを駆使して敵に立ち向かうという設定は、言ってみれば「7人の侍」。(本作は6人ですが)名作の予感がヒシヒシと伝わっていたのです。

 ですが、結果としてはなんとも微妙なものでした。

 やはり、スターウォーズは神秘的なものであり、泥臭いリアリティとは相性が悪いんだな、と。
 如何せん演出が古臭い。エピソード4に繋げるためあれはあえて、なのでしょうか。
西部劇や昭和の熱血青春漫画のような、命を賭して戦う男達の美学を描くのよいはですが、なんともクサイ。
 銃弾が飛び交う戦争映画とは違う。やはりレーザー光線は緊張感にかけてしまう。
 人間味あるドラマを突き詰めれば突き詰めるほど、スターウォーズの魅力は薄れてしまうという皮肉なものになっていたと思います。終盤少しだけライトセイバーが登場しますが・・・
やっぱりこっちだなと思いましたね、そこはくそカッコイイ。

 ドニーイェン演じる僧侶、彼は非常に魅力的でした。
彼の外伝作品。可能なら見てみたい。

ひびの