「とても充たされた時間でした^_^」ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
とても充たされた時間でした^_^
『この世界の片隅に』を一週間前に観ていたせいか、名も無き戦士達やその家族のことまで想像が広がり、思わぬところで大泣きしてしまいました。第一作(公開順)でオビワン・ケノービがフォースの乱れを感じた時、惑星オルデランがデススターによって破壊され、無数の無辜の人々が何が起きたのかも分からぬまま突然日常生活を奪われたことまで思い出してしまいました。
第一作の冒頭でスクリーンを覆いつくすように登場した帝国軍の主力艦に度肝を抜かれたオヤジ世代もその後のシリーズでファンになった方も老若男女を問わず、SWを普通に楽しめる時代、場所に生まれたことに感謝しなくちゃね、と一人で頷いていたのでした。
Forceは決して選ばれし人だけが持っているのではない、遍く宇宙に存在し、信じる者なら誰にでも宿るのだ、ということが描かれていたのは、“先行き不透明なことが常態化した今”をいつも漠然とした不安な気持ちで過ごしている我々に対するメッセージ(『なにを信じて生きたらいいのか』)のように感じました。
第一作からほぼ40年、次世代の作り手が次世代なりの感性でシリーズを続けてくれることへの感謝、この世界観を生み出した先達への敬意、そんなこんなで充たされた時間を過ごすことができました。
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