「イマイチ」10 クローバーフィールド・レーン SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
イマイチ
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サイコサスペンスと思わせといて、最後にほんとにヤバいやつが来る、という驚きを演出したかったんだと思うけど、タイトルと予告とかでうすうす最後のオチが読めてしまったんで、驚くことができなかった。
というか、こういうオチにするんだったら、もうクローバーフィールドの続編として作らない方がよかったのでは…。
監禁男がホントのこと言ってるのか、ウソを言っているのか、どっちかわからない不安感とか意外性とかも、もっと面白くできたんではないかという気がしてならない。
最後のオチが出た時に、「あっ! そういうことだったのか!」という驚きがほしかった。つじつまがあわないところとか、違和感みたいなものを重ねていって、最後にそれが一気にわかる、みたいなストーリーだったら面白かったのに。
でも、あと一歩ですごい名作になったんではないかな、とも思える。サイコサスペンスのリアリティや現実の人間に対する怖さは出てたし、それが一気にカタストロフ系の世界観に転換するのは面白い。
カタストロフ系の映画ってお約束展開のかたまりで、主人公はどうせ死なないし、都合のよい偶然ばっかで奇跡的に助かるんだろ、って思ってしまって、見慣れちゃうと全然緊迫感がないんだけど、それがリアルサスペンス系の世界観のまま以降すると、生々しい恐怖が味わえると思えるんだよね。
その意味で、最後主人公が突然アクションスターみたいな大立ち回りしちゃうのもやや白けた。宇宙船の動きもいかにもなCGぽくって、もっと生々しさがほしかった。
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