「時間軸の整合性を考え込んで見てしまったが」ぼくは明日、昨日のきみとデートする asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
時間軸の整合性を考え込んで見てしまったが
この題名の意味が飲み込めてから、しばらく頭の中が混乱して、なんとか自分なりに解釈しようと努めてしまった。
だが 見ていくうちに
いろいろと納得して行き 仕舞いにこういう考えに至った。
なぜ福士蒼汰の方はわからなくて小松菜奈の方はわかってるのか。
次元というのがある。
と 考える。
数学的なやつ。
1次元の世界は 長さだけがあって幅がない。
いわゆる数直線の世界。
一列に進む人々は 順番が変わる事はなくて
誰かの前にいればずっと追い越される事はないし誰かの後ろなら追い越す事はできない。
2次元。
つまり平べったい紙の世界。長さと幅があって高さがない。
3次元は私たちの住む世界。
そしてそれに 時間の軸を追加したものが4次元と言われている。
自分の住む世界より下の次元は見えるけれど自分たちより上の次元は見えない。
彼女の住む世界はきっと 我々の世界を見下ろす事ができるという設定。
正解は知らないけれど ひとまずそれで脳内を落ち着けた。
この映画の見所は、お互いの始まりがお互いの終わりであるところ。
新月から次の新月までの30日(実際は29.5日)
だけお互いに会える。
逆行って言うけど 日(にち)単位
それも途中から 飲み込んだ。
彼の最後は彼女の最初。彼は涙を止められず
彼女の最後が彼の最初。
ここの彼女の涙が クライマックス。
福士蒼汰の演技は今までなんかイマイチだったのがめっちゃ見直した。
この世界感によく合っていた。
後半からぐっと見応えある作品になるっていうのがもう気持ち持って行かれたなあと。
なかなか面白かったわー!
泣くっていうのはなかったけれど。
(号泣モノっていう触れ込みとか、逆にヒクのでそういう噂は知らずに見る方がいいと 最近つくづく思います)
この作品は何回見たことか。
一度観てから小松菜奈目線で見直すとまた違う感慨が出てきますね。
三木孝浩作品にハマったきっかけでした。
これがいい!と思ったら陽だまりの彼女はオススメです