「最先端で懐古する」レディ・プレイヤー1 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
最先端で懐古する
最先端の世界で過去を追わせ、最後に「私のゲームで遊んでくれてありがとう」なんて、私の映画(人生かもしれない)を楽しんで、讃えてくれてありがとう、とスピルバーグが言っているかのようでぐっときた。
そう思えばゲーム世界の今後5人の若手に託す、というのも感慨深く思えたり。
老木の狂い咲きというハナシを聞いたことはあるけれど、まさにそんな会心の一撃。
新旧入り乱れた、ただの仮想現実ムービーにとどまらない走馬灯のような肉感伴う1本と見る。
どことなく筒井康隆のドタバタスラップスティックを連想させるような混沌さを感じたり。もちろん、ゆえに登場するボーダーレスなアバターの数々に、むふふなキャラクターが潜んでいるのを楽しむもよし。
全くもってメッセージ性、大衆性、ベストバランスのサービス満点作!
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