「本編2億点!最後のメッセージ、マイナス2億点」レディ・プレイヤー1 デッカードさんの映画レビュー(感想・評価)
本編2億点!最後のメッセージ、マイナス2億点
基本的には最高!
今やオンデマンドやらネットやらで、パソコンさえあれば様々な映画を楽しめてしまう時代。そんな時代だからこそ映画館で映画を見るという行為そのものに
自分自身、本作のような「アトラクション的な」作品に対してはちょっと敬遠してた。でもスピルバーグだし…という事で視聴。
結果、最高です。3D、最高じゃん、VR世界、最高じゃん!2億点!
言われてみればジュラシックパークって立派なアトラクション映画だった。そういう意味ではスピルバーグイズム、というかスピルバーグ映画ってアトラクション要素と切り離すことは出来ないと気付かされた。
ネタバレ注意と喚起済みなので書くが、何と言ってもシャイニング。
シャイニングの中に入れたという体験それ自体で5億点くらいあげたいし、大量の血がドバーッと流れてくるあのシーンでさらに5億点。
反則ともいえる迷路での巨大女の釜フリも怖かったし最高。
正直、ニンジャタートルとかガンダムとか色んなキャラが映ろうが、俺にとってはどうでもいい。
もちろんオタク的な要素が嫌いなわけじゃない。
しかし同一世界線状にいる必要など全く無い。それぞれの世界線状に存在してくれればそれでいい。
もちろんこの思想はレディプレの根幹を否定するものなのかもしれないけど、だからこそそれ以外のストーリーとか、演出とか画面の作りとかを偏見なしに観れた。
だからこそ言いたいのだが、やっぱり最後のシーン、
「現実世界にも向き合おう」的なメッセージ。その着地自体は御もっともなんだが、それを言いながら主人公はヒロインと抱き合ってチュッチュしてやがる。
現実世界と向き合うことって、お前にとって恋愛に投射する事なの?と思える。
寧ろ恋愛って現実世界とは別の所にあって、2人だけの世界なんじゃないの?と思うんだけど…。
めちゃくちゃ湯鳥じゃん
まぁ…「モテないお前の妬み」と言われればそうなんだけれど、それでも今まで女の子と出掛けたり告白して振られたり、一応向き合ってきたつもりではある(結果が伴わなかったが)
そんな俺にとってはこのシーンはまさに 噴!飯!ものである!!
確かに週2日休みとか、それ風の事は提案してるけどさ、そんな事より、莫大なハリデーの資産でトレーラーハウス街を立て直すとか、施設を作るとか、あの倒壊事故の被害者を何かしら金銭面で救済するとか、人々が全資産突っ込めない様な仕組みを作るとかさぁ、
そういう終わり方の方がよっぽど現実世界と向き合ってるんじゃね?と思う。
だって明らかにハリデーはスピルバーグ自身なわけでしょ?スピルバーグって寄付やボランティアにかなり積極的だったような。
つまりハリデーの意思を継ぐ=スピルバーグの意思を継ぐ=金銭面で被害者を助けるっていう構図は別に何らおかしくない訳で
細かい所だけど、ダンスシーンでBLUE MONDAYがかかってたのは興奮したし、ヒロインがジョイディビジョンのTシャツ着てたのも「おっ」と思った。
それと、この映画自体が、様々なキャラクターや音楽をごちゃ混ぜに登場させる「サンプリング」みたいな作品な訳だから、80年代だったらヒップホップもフィーチャーして良かったんじゃねって思った。
そんな感じで映像、演出、ルック、選曲、などなどで2億点で、ラストシーンで−2億点って感じ。