「観る側の20世紀オタク度で評価ドーピング」レディ・プレイヤー1 m_atmarkさんの映画レビュー(感想・評価)
観る側の20世紀オタク度で評価ドーピング
監督の好きな作品だったりオマージュ元だったり事前に知っておいた方が楽しめる知識というものがある
この映画の場合は知識ではなく出演しているアニメ、ゲーム、映画等の他作品にどれだけハマっていたかで評価が別れるだろう
興味ない人からすれば「あ、ガンダムがメカゴジラと戦ってるー」でおわりだろうが
好きな人からすれば「ガンダムがメカゴジラと戦うとかスパロボでもできねぇよ!!小学生頃の落書き帳のネタがハリウッドの金で‼夢でも見てるのか⁉しかもこれゴジラのテーマのアレンジじゃん‼」と同じシーンでも感想が全く異なる
ゲスト作品への思い入れがそのまま映画の評価に加点される実にずるい映画だ
どの層を狙っているかは最初に流れる曲が物語っている
この曲にピンとこなければ残念ながら2時間楽しめないことを覚悟したほうが良いかもしれない
日本のゲームやアニメばかり強調されているが現在では古典扱いなホラー映画やアメコミ、洋ゲーネタも盛りだくさんそして最後はファミコン以前のゲーム機であるATARIネタ
とにかく80〜90年代を中心とした20世紀のネタばかりで30歳以上の青春時代をアニメ、ゲームにとどまらず映画、アメコミ、特撮、音楽まで貪欲に手を出していたオタクだった人たち大喜びな映画となっている
ましてや現実パートは少年少女が大人相手に大活躍する子供の頃に何度もテレビで見たスピルバーグ映画の懐かしい雰囲気全開だ
なのでその手の知識や思い入れがなければただのゴチャゴチャした映画となり同じゲームモノならジュマンジのほうが面白いと感じるだろう
最近のアニメが出るんじゃないかなんて期待している若い子はもちろん肩透かしだし知識だけでもウォーリーを探せ状態
ハマった作品が出てきて初めて「うぉぉおぉこれも出してくれるのか最高かよありがとーーー‼」となる
個人的にはスポーンもタートルズもHALOもSWネタも出しやがってとニヤニヤ止まらないところにメカゴジラで変なテンションになったが
好きなアニメはコナンにポケモン、ついでにBTTFも見たことない奥様はたいして面白くなかったそうだ
解説本でも出していただいてハマれなかった人には是非この映画に出てきた古き良き物に手を出して欲しい
その中で好きなものができたら再度この映画を見た時にはニヤニヤが止まらなくなるだろう